VF-2SS バルキリーII

VF-2SS バルキリーII

VF-2SS バルキリーIIは、1992年に発表されたOVA『超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN-』に登場する可変戦闘機です。前作『超時空要塞マクロス』に登場したVF-1 バルキリーのデザインを色濃く残しつつ、ファイター、ガウォーク、バトロイドの3形態に変形します。劇中では「バルキリー」と呼ばれることが多く、地球統合軍の主力機として活躍しました。

デザインと特徴

基本デザインは藤田一己氏、仕上げは大畑晃一氏が担当。VF-1の意匠を受け継ぎながらも、より洗練されたフォルムとなっています。カラーリングは白を基調とし、搭乗パイロットによってストライプの色が異なります。シルビー・ジーナ機は赤、ネックス・ギルバート機は青というように、パーソナルカラーが反映されています。

劇中では、強化装備である「スーパーアームドパック (SAP)」を装着した状態で登場することがほとんどです。SAPは、高機動バーニア、レールガン、ミサイルポッドで構成され、機動性と火力を大幅に向上させます。

機体設定

VF-2シリーズは、2080年代から2090年代にかけて地球統合軍の主力として活躍しました。その中でもVF-2SSは、VF-2Sをベースに開発され、2082年から配備が開始されました。宇宙空間での運用を重視した設計が特徴で、同時期に運用されたVF-2JA イカロスよりも一回り小さいサイズとなっています。

可変機構はVF-1同様の屈胴式を採用。主翼は比較的小さく、エンジンナセルは大きく外側に張り出しており、空力特性よりも可変戦闘機としての特性を重視した設計となっています。コクピットは単座ですが、操縦席後部には人間1人が入れるほどのスペースがあり、救助活動にも活用されました。

武装

固定武装として、頭部レーザー機銃2門を標準装備。手持ち武器としては、レールガン式のガンポッドを装備します。ネックス機は、大型の専用ガンポッドを装備しています。

また、小型の無人攻撃機「スクアイアー」を随伴させることも可能です。スクアイアーは、VF-2SS本体から離れた標的を攻撃したり、本体を援護したりする役割を担います。

スーパーアームドパック (SAP)

宇宙空間での運用時に標準装備されている追加装備です。高機動バーニア、レールガン、ミサイルポッドで構成され、機動性と火力を大幅に向上させます。SAPを装着したまま三段変形が可能で、バトロイド時のレールガン発射モードでは頭部がカバーで覆われます。

主なパイロット

ネックス・ギルバート
シルビー・ジーナ
エイミー・ロック
九條沙織
ナスターシャ・トート

関連商品

OVAの発売に合わせて、プラモデルやフィギュアなどの関連商品が発売されました。近年では、エヴォリューション・トイやバンダイスピリッツから、完全変形トイがリリースされています。

ゲーム

以下のゲーム作品に登場します。

超時空要塞マクロスII
マクロスアルティメットフロンティア
マクロストライアングルフロンティア

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