VenusBlood -RAGNAROK-

VenusBlood -RAGNAROK-（ヴィーナスブラッドラグナロク）

『VenusBlood -RAGNAROK-』は、2016年12月22日にdualtailより発売されたアダルトゲームです。前作『VenusBlood -FRONTIER-』の続編として、システムや世界観が大幅に強化されています。

システム

前作『VenusBlood -FRONTIER-』のシステムをベースに、本作では新たな要素が多数追加されています。

凶堕ち：本作の重要な要素として、「フィンブルヴェト症候群」という病に関連した「凶堕ち」が追加されました。これは、力を使用するたびに霊格が汚染されるというもので、凶堕ちした女神は主人公でも制御不能となります。そのため、凶堕ちする前に悪堕ちさせ、「従属神」にする必要があります。
軍事献策：ロキの軍略によってルートが分岐する「軍事献策」システムが導入され、戦略性が向上しました。プレイヤーはロキの提案を受け入れ、様々な戦略を実行することで、物語の展開を大きく変えることができます。
ヒーラー：回復専門のヒーラーが新しいクラスとして追加され、戦闘における戦略の幅が広がりました。敵の攻撃から味方を守り、戦線を維持することが可能になります。

あらすじ

プロローグ

ロキが四柱の女神を従え、「浮遊樹大乱」を鎮めてアースガルズ皇国を樹立してから500年。ロキの失踪後、国内では神族と魔族の対立が激化し、内戦状態に陥りつつありました。

ロキの直系の子孫である主人公ヴァーリは、魔族の血を強く引いていたことから廃嫡されますが、神魔統一を決意します。オーディンの崩御により混乱が増す中、ヴァーリは先祖と同じ名を持つ少年ロキから女神を従属させる「聖樹の鍵」を授けられ、ロキを軍師に迎えます。

登場人物

ヴァーリ軍

ヴァーリ・ラウフェイ
本作の主人公。ロキの直系の子孫でありながら、魔族の血を濃く引いているため、神族至上主義派によって廃嫡された過去を持ちます。神魔統一を志し、戦いに身を投じます。魔装「魔剣ティルフィング」は、肉体ではなく霊格を切り伏せ、相手の力を奪うことができます。
リンデ・ヴェズルング
声 - 三郷綾夢
ジークの妹で、ヴァーリ軍の近衛隊長を務めます。半ば押しかけ女房のような形でヴァーリの陣営に加わり、彼の妻になることを夢見ています。ヴァーリが女神たちに注目しているため、少し焼きもちを焼く一面も。「竜の盾ズヴァール」は魔装ではありませんが、神装や魔装の攻撃を防ぐほどの硬度を誇ります。
ロキ
声 - ももぞの薫
ヴァーリに「聖樹の鍵」を授けた少年で、ヴァーリ軍の軍師を務めます。他人を見下したような態度を取るため、ヴァーリからはクソガキ呼ばわりされていますが、その才能は確かです。
ノルン
声 - 花南
聖樹ディバインシャフトの守護者。元皇国元老院の一員でしたが、祭祀長ヴェスラとの対立によりヴァルハラの宮殿に軟禁されていました。ヴァーリに助け出された後、彼の軍に加わります。上品な物腰ですが、ヴァーリに手籠めにされないだけのしたたかさも持ち合わせています。

五人の女神たち

ブリュンヒルデ
声 - ヒマリ
善 - 光輝の戦女神 / 悪 - 誓いの戦后 / 凶 - 死を呼ぶ英霊器
ヴァーリの異母妹である戦乙女で、皇国の中央に位置するヴァルハラ地方を守護しています。高潔で心優しい性格で、異母兄ヴァーリよりも始祖となる女神の血が濃いとされています。神装は始祖となる女神が用いていた剣を槍に作り替えた「天槍ニーベルング」。元々ヴァーリに思慕の念を抱いており、悪堕ち後は彼との繋がりを強めようとします。
ファナ
声 - 有賀桃
善 - 猛き天雷将 / 悪 - 獄雷の隷嬢 / 凶 -
皇国の南方にある樹海ヘルグリンドを守護する女戦士で、神竜種と女神の血を引いています。アマゾネスを率いる男勝りな人物として知られていますが、可愛らしいドレスをコレクションする一面も持っています。
フローラ
声 - 梅椿鬼
善 - 恵みの慈母 / 悪 - 後宮の淫母 / 凶 -
皇国の穀倉地帯である中原ギムレーを守護する女神。豪族同士の争いを治めた実績を持ち、有力豪族の子息を養子に迎え、婚姻関係を結んでいます。面倒見が良く母性的な性格ですが、怒ると怖い人物でもあります。神装「轟羅棍グリンブルスティ」は、一振りで地震を起こすほどの威力を持っています。
ウルル
声 - 渋谷ひめ
善 - 希望の偶像神 / 悪 - / 凶 - 嬌悦の舞踏神
皇国の北部に位置する雪国ヨーツンヘイムのアイドル女神。女神としての経験は浅いものの、歌や踊りで信仰心を集めています。ヨーツンヘイムの国力強化のため、古代ゴーレム技術の発掘・分析事業を支援しています。
ナンナ・オーディン二世
声 - 榊木春乃
善 - 幼光の主神 / 悪 - 放蕩の隷属神 / 凶 -
元老院の神族至上主義派が用意した女神。亡き先代オーディンの霊格が移植されており、神装も先代が使用していたものを小型化した「グングニル・ミニ」を使用しています。民の幸せを願う一方、幼い子供らしい一面も持ち合わせています。

その他

ヴェスラ
声 - 手塚りょうこ
元老院の祭祀長で、ナンナの育ての親兼教育係。神族至上主義を掲げ、神族と魔族の対立を煽っています。
シギュン
声 - 青井美海
フレイズマル家当主オッテルの後妻で、ファナの義母。色仕掛けで再婚し、ファナを孤立させようとします。
ヘルモーズ・エル・バルドル
声 - 星空ユメ
ギムレーで魔族による国家「バルドル帝国」の樹立を目指す預言者の少女。ヴァーリを帝国の始祖にしたいと考えています。
ジーク・ヴェズルング
声 - 笹崎こじろう
ヴァーリの盟友にして好敵手。リンデの兄。魔竜種と高位魔族の血を引いています。
レギン
声 - 手塚りょうこ
ジークの副官。冷静な性格で、力を強めていくヴァーリに警戒心を抱いています。
ベルク・フリージ
声 - 杏アオイ
魔族領ニズヴェリルの実力者。神族至上主義の台頭に危機感を覚え、ヴァーリやジークと協力して魔族解放軍を結成します。
ヨルム
声 - 咲ゆたか
樹海で冬眠していた蛇姫。戦乱の気配を察知して目覚め、戦場を訪れます。
ヘイムダル
声 - 今谷皆美
ヨーツンヘイムで死者たちを引き連れる謎の少女。顔の上半分を仮面で覆っています。
ユミル
声 - ももぞの薫
* 極北の地の果てで眠る古代の女神。真装「ラグナロク」を持っています。

開発

背景

これまでのVenusBloodシリーズは世界観のみの継続でしたが、本作は『FRONTIER』の続編として位置づけられました。『FRONTIER』の売れ行きが好調だったことと、ユーザーからの評判も良かったことから、実験的な試みとして続編が制作されることになりました。開発中のタイトルは『VenusBlood -FRONTIER-2』でしたが、ナンバリングタイトルにすると前作を知らないユーザーが楽しめない可能性があること、『GEARS of DRAGOON』の続編である『GEARS of DRAGOON2』の売れ行きが前作を下回ったことから、現在のタイトルへと変更されました。

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