Versailles (バンド)

Versailles（ヴェルサイユ）

Versaillesは、2007年に結成された日本のヴィジュアル系メタルバンドであり、その独特のコンセプトは「薔薇の末裔」として知られています。メンバーは、KAMIJO（ボーカル）、HIZAKI（ギター）、TERU（ギター）、MASASHI（ベース）、YUKI（ドラム）で構成されています。彼らは、18世紀フランスを意識したファッションと音楽スタイルで、視覚的にも音楽的にも楽しませてくれます。

結成と活動の開始

バンドの核を成すKAMIJOとHIZAKIは、2006年秋頃からこのバンドの構想を練り始め、翌年の3月29日にメンバーを数名発表しました。6月には目黒鹿鳴館で初ライブを行い、その後も活動を本格化させました。8月30日にはドイツのレーベルと契約を結び、10月31日には初アルバム「Lyrical Sympathy」をリリースしました。

メジャーデビューと困難

2009年にシングル「ASCENDEAD MASTER」でメジャーデビューを果たしたものの、メンバーのJasmine Youが急死したため、活動は一時に休止を余儀なくされました。その後、10月25日の「V-ROCK FESTIVAL '09」で活動を再開し、2010年9月には新たにベーシストMASASHIが加入しました。残念ながら、活動の中で幾度となくメンバーの体調や健康問題が影響し、休止と再開を繰り返すこととなりました。

音楽とコンサート

彼らの楽曲は、物語性が強く、全ての歌詞が一つのストーリーにつながるように作られています。しかし、オムニバスアルバム「CROSS GATE 2008〜chaotic sorrow〜」に収録されている「SFORZANDO」に関しては、この原則が当てはまらない例外です。また、Versaillesは日本国内外でのライブを盛んに行い、多くのファンを獲得しました。

バンド名の変遷

2008年8月には、アメリカにて同名のアーティストが商標登録を行ったため、公式サイトにて新たにバンド名を募集。これを受けて、2008年9月14日に「Versailles-Philharmonic Quintet-」という名前が発表されました。ただし、この名称はアメリカ国内での使用に限られ、元の名前「Versailles」は引き続き使用されることが決まりました。

活動再開と未来

2012年の活動休止を経て、Versaillesは2015年に再び活動を開始しました。彼らは音楽性と舞台演出においてさらなる進化を目指し続けています。特に、2017年の日本武道館での10周年記念公演では、彼らの活動理念やファンへの感謝も込めた特別なステージが繰り広げられました。

まとめ

Versaillesは、目を見張る視覚的スタイルとストーリーテリングを組み合わせた独自の音楽で、多くのファンを魅了し続けています。彼らの音楽は、薔薇をテーマにした幻想的な世界を描いており、今後の活動にも期待が寄せられています。バンドの心の中には、常に高まる情熱と理想が息づいており、それが彼らを支えています。

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