Video Game Orchestra

Video Game Orchestra(VGO)は、アメリカ合衆国ボストンを拠点として活動する、他に類を見ないゲーム音楽演奏プロジェクトです。ロックバンド、ボーカリスト、そしてオーケストラが一体となり、ゲーム音楽に新たな息吹を吹き込んでいます。

VGOの総合プロデュースと編曲を手掛けるのは、沖縄県那覇市出身でボストン在住の音楽プロデューサー、仲間将太氏です。彼はバークリー音楽大学ボストン音楽院という名門音楽大学の卒業生であり、その確かな音楽的知識と才能をVGOに注ぎ込んでいます。

VGOは2009年3月のボストン公演をきっかけに、その知名度を急速に高めました。アメリカ全土の数々のイベントに出演し、その革新的な演奏スタイルで観客を魅了しました。2010年4月には、アメリカ東海岸最大のイベントであるAnime Bostonにてヘッドライナーとして出演。アンコール曲「片翼の天使」では、著名なゲーム音楽家である植松伸夫氏がサプライズで登場し、ハモンドオルガンで演奏に参加するというサプライズもありました。

2011年4月には、世界的な指揮者である小澤征爾氏が率いたボストン交響楽団の本拠地であるボストン・シンフォニー・ホールで、同会場の歴史上初のゲーム音楽コンサートを開催しました。これは、VGOがゲーム音楽の地位向上に大きく貢献した出来事として特筆されます。

その後、VGOは世界各地で精力的にツアーを展開しています。2019年には、約35万人を動員するブラジルの巨大ゲームイベント、Brazil Game Showにメインアクトとして出演し、そのライブの模様はブラジル全土で放送されました。

VGOは単独での活動に加え、『ファイナルファンタジー』公式コンサート「Distant Worlds 〜Music from Final Fantasy〜」、『ゼルダの伝説』公式コンサート「The Legend of Zelda: Symphony of the Goddesses」、「Video Games Live」など、他のコンサートとのコラボレーションも積極的に行っています。

また、2013年にはVGOから派生した音楽制作・コンサートプロダクション会社「soundtrec」が仲間将太氏によって設立されました。「soundtrec」は、『ゴッドイーター』、『CODE VEIN』、『ライトニング リターンズ ファイナルファンタジーXIII』、『キングダム ハーツ HD 2.5 リミックス』、『ファイナルファンタジーXV』、『Mages of Mystralia』、『Re: Legend』、『No Straight Roads』、『Tales of Astaria』『New Super Lucky Tale』など、インディーゲームから大作ゲームまで、数多くのビデオゲームのサウンドトラック制作・録音に携わっています。

VGOは、ゲーム音楽を単なるゲームの付属品ではなく、独立した音楽ジャンルとして確立することを目指し、その活動を続けています。彼らの革新的な試みは、ゲーム音楽の可能性を大きく広げ、世界中のゲームファンに感動を与え続けています。

公式サイト: Video Game Orchestra
YouTubeチャンネル: Video Game Orchestra - YouTubeチャンネル

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