『virgin mix』:DOUBLEによる洋楽とR&Bの融合
2007年7月4日、日本の女性R&BグループDOUBLEのDJ Lilly a.k.a. DOUBLE名義で、ミックスCD『virgin mix』がリリースされました。この作品は、洋楽のヒットナンバーの数々と、DOUBLE自身の楽曲を巧みに組み合わせた、聴き応えのある一枚となっています。全29曲という充実したトラックリストは、イントロ、インターリュード、アウトロを含み、リスナーを飽きさせない構成になっています。
選曲の幅広さが際立つ『virgin mix』は、Craig David、Ne-Yo、Rihanna、The Black Eyed Peas、Will Smithなど、当時のチャートを賑わせた人気アーティストたちの楽曲を多数収録。これらのグローバルなヒット曲と、DOUBLE自身の代表曲「Can You Handle It?」「Rock The Party」「
Who's That Girl?」といった楽曲がシームレスに繋がっており、ジャンルを超えた音楽体験を提供しています。 AaliyahやAshantiといったR&Bシーンのレジェンドたちの楽曲も含まれており、R&Bファンにとっても必聴のミックスCDと言えるでしょう。
さらに、この作品では、単なる楽曲の羅列ではなく、DJ Lilly a.k.a. DOUBLEによる巧みなミックスと、インターリュードの挿入によって、全体を通して統一感とストーリー性が感じられます。各楽曲の繋ぎの滑らかさや、インターリュードで演出される雰囲気の変化は、リスナーを心地よい音楽の旅へと誘います。曲順にも計算がされており、アップテンポな曲とミディアムテンポな曲を効果的に配置することで、全体のバランスが保たれています。
『virgin mix』は、単なる楽曲集ではなく、DJ Lilly a.k.a. DOUBLEの選曲センスと、ミックス技術の高さを見せつける作品です。洋楽とDOUBLE自身の楽曲が違和感なく融合し、新たな魅力を生み出している点も大きな特徴です。また、当時、一部の店舗では購入者への特典としてステッカーが配布されるなど、コレクターズアイテムとしての価値も持っています。
収録されているDOUBLE自身の楽曲は、同アーティストのアルバム『double ENG ver.』、『
ROCK THE PARTY』、『
Who's That Girl』などに収録されているものですが、『virgin mix』では、これらの楽曲が新たな魅力を持って聴こえるよう、他の洋楽アーティストの楽曲とのバランスが考慮されています。このCDは、DOUBLEのファンはもちろんのこと、洋楽R&Bを愛するリスナーにとっても、魅力的な一枚と言えるでしょう。
この作品は、DOUBLEの音楽性と、DJ Lilly a.k.a. DOUBLEとしてのスキル、そして選曲眼の鋭さを余すことなく示した、まさに珠玉のミックスCDと言えるでしょう。当時を懐かしむリスナー、そして新しい世代のリスナーにとっても、発見と感動を与えてくれる作品です。様々なアーティストの楽曲が織りなすハーモニーと、DJ Lilly a.k.a. DOUBLEの確かな手腕によって作り上げられた、聴きごたえ十分の一枚を、ぜひお楽しみください。