Vivid Telepathy

玉置成実 『Vivid Telepathy』

「Vivid Telepathy」（ヴィヴィッド・テレパシー）は、日本の女性歌手、玉置成実の通算24枚目となるシングルとして、2014年11月19日にリリースされました。このシングルの発売元はワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメントが担当しており、これは前2作のシングルとは異なるレーベルからの発売となりました。

楽曲について

表題曲の「Vivid Telepathy」は、同時期に放送されていたテレビアニメ『白銀の意思 アルジェヴォルン』の後期エンディングテーマとして採用されました。玉置成実がアニメ作品のテーマソングを担当するのは、2009年に発表された16枚目のシングル「GIVE ME UP」以来、およそ5年ぶりとなります。

このシングルに収録された楽曲は、玉置成実のキャリア初期を支えたクリエイターたちが再び参加している点が大きな特徴です。表題曲「Vivid Telepathy」の編曲は、彼女のセカンドシングルであり、大ヒットとなった「Realize」以来となる約11年ぶりに荒井洋明氏が手掛けています。作詞は深川琴美氏、作曲は佐伯高志氏が担当しました。約10年の時を経て再びタッグを組んだ荒井氏との制作は、多くのファンにとって待望の再会であり、楽曲にも新たな化学反応が生まれています。

また、カップリング曲として収録された「Do Ya Wanna Dance」も注目に値します。この楽曲の作曲と編曲は、6枚目のシングル「Reason」にカップリング曲として収録された「Truth」以来、約10年ぶりに渡辺未来氏が担当しました。作詞は石川絵理氏です。荒井洋明氏と同様に、渡辺未来氏もまた玉置成実が過去に所属していたSony Music時代から彼女の音楽制作に深く関わってきたアーティストであり、ベテランクリエイターとの久々のコラボレーションがこのシングルの核となっています。

このように、「Vivid Telepathy」は、キャリアを重ねた玉置成実が、初期から共に歩んできた信頼できる音楽仲間と再び創作を行うことで、自身の音楽性のルーツを振り返りつつ、新たな地平を切り開こうとする意欲が感じられる作品と言えるでしょう。

リリース形態と収録曲

本シングルは、初回限定盤と通常版の2種類の形態でリリースされました。初回限定盤には、CDに収録された全4曲に加え、表題曲「Vivid Telepathy」のプロモーションビデオを収録した特典DVDが付属しています。通常版はCDのみの構成です。

CDに収録されている楽曲は以下の4曲です。

Vivid Telepathy (作詞：深川琴美 / 作曲：佐伯高志 / 編曲：荒井洋明)
Do Ya Wanna Dance (作詞：石川絵理 / 作曲・編曲：渡辺未来)
Vivid Telepathy (instrumental)
Do Ya Wanna Dance (instrumental)

その後の活動

この「Vivid Telepathy」のリリースは、玉置成実氏の活動における一つの区切りともなりました。本作の発売後、彼女はこれまで所属していたインペリアルレコードから、新たにSPACE SHOWER MUSICへと所属レーベルを移籍しています。キャリア24枚目のシングルとして、またクリエイターとの再会や発売元変更、その後の移籍といった出来事とも関連付けられる、玉置成実の音楽活動において重要な位置を占める一枚と言えるでしょう。

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