Vodafone 702NK II

Vodafone 702NK II について

Vodafone 702NK II は、ノキアによって開発され、当時のボーダフォン日本法人（現ソフトバンクモバイル）から発売されたスマートフォンです。この端末は、海外で Nokia 6680 として販売されていたモデルをベースに、日本語対応とボーダフォン向けのカスタマイズを施したものでした。2005年12月17日に発売が開始されました。

技術仕様

Vodafone 702NK II は、Vodafone 3G（W-CDMA方式）とGSM方式の両方に対応しており、GPRS、EDGEといったデータ通信規格もサポートしていました。これにより、当時のボーダフォンのネットワークを介して、高速なデータ通信が可能でした。この端末はSIMカードを採用していましたが、発売当初はSIMロックがかかっており、他社のSIMカードを利用することはできませんでした。しかし、後にSIMロックを解除する方法が発見され、他社のSIMカードでも利用できるようになりました。

デザインと機能

前モデルの Vodafone 702NK (Nokia 6630) と比較すると、702NK II はより直線的なデザインを採用しています。また、自分撮り用のカメラが搭載され、テレビ電話機能も利用可能になりました。背面のカメラにはLEDフラッシュとスライド式の保護カバーが追加されています。ただし、内蔵メモリの容量は前モデルよりも少なくなっており、メモリ不足に陥りやすいという欠点がありました。

対応サービスと特徴

Vodafone 702NK II は、当時のボーダフォンが提供していた様々なサービスに対応していました。しかし、QVGA解像度には対応していませんでした。

カラーバリエーション

国内向けには、複数のカラーバリエーションが用意されていました。さらに、海外で Nokia 6680 向けに販売されていた多数のカバーも利用可能で、ユーザーは好みに合わせて端末をカスタマイズすることができました。

欠陥と回収

2007年8月には、この端末で使用されていた電池パック（BL-5C、ボーダフォン型番では「NMBF01」に相当）に欠陥があることが発表され、大規模な回収・交換が行われました。この欠陥は、バッテリーの安全に関する重大な問題であり、ユーザーの安全のために迅速な対応が求められました。

現在の状況

総務省の無線設備に関する技術基準の改正により、Vodafone 702NK II は2015年12月1日以降、日本国内での使用が禁止されています。これは、端末の電波発射強度が改正後の基準に適合しないためです。このため、SIMロック解除が可能になった後も、国内で利用することはできなくなっています。

外部リンク

• - Vodafone 702NK II 製品情報
• - ノキア・ジャパン Nokia 6680
• - ケータイ新製品SHOW CASE ボーダフォン 702NKII（ライトブロンズ）

その他の情報

この機種は、着せ替え携帯としても楽しむことができました。また、SIMロック解除が発見されたことにより、オークションなどでの価格が一時的に上昇したこともありました。

もう一度検索