Vodafone 903T

Vodafone 903Tは、東芝が開発し、ボーダフォン日本法人（現ソフトバンクモバイル）から発売された携帯電話です。このモデルは、当時のVodafone 3G（現SoftBank 3G）ネットワークに対応しており、W-CDMA方式とGSM方式の両方を利用することができました。

この機種は、2005年9月7日にプレスリリースされ、同年10月13日に発売が開始されました。技術基準適合証明（TTF）は2005年4月19日に通過しています。903Tは、前モデルの902TにGPS機能を追加したマイナーチェンジ版であり、これが最大の特長となっています。

対応サービス

Vodafone 903Tは、Vodafone 3G（現SoftBank 3G）のネットワークを利用した各種サービスに対応しています。

特徴

この端末の最大の特徴は、Vodafone 3Gで初めてGPSによるナビゲーションシステムに対応した点です。これにより、日本国内だけでなく、海外の一部の地域でもGPSナビゲーションを利用することが可能となりました。

開発と製造は東芝が担当しました。日本ではソフトバンクモバイルの3Gサービス網（W-CDMA方式）を利用し、海外ではボーダフォンのサービスを提供する現地キャリアのサービス（W-CDMA/GSM）を利用して国際ローミングを行うことができました。これにより、海外でもシームレスに通信を利用することが可能でした。

この端末はSIMカードを採用していますが、SIMロックがかかっているため、他のキャリアのSIMカードを挿入しても使用することはできません。これにより、契約したキャリア以外での利用は制限されていました。

また、この機種は日本において、外部メモリにSDメモリーカードを採用した最後の機種となりました。これは、当時の携帯電話の技術動向において、SDメモリーカードが主流であった時代を象徴する出来事です。

関連項目

ソフトバンクモバイルの端末一覧
Vodafone 803T

外部リンク

SoftBank
Vodafone 903T｜SoftBank
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