WARRIOR〜唄い続ける侍ロマン

『WARRIOR～唄い続ける侍ロマン』

2012年、演劇ユニットTEAM NACSが上演した舞台『WARRIOR～唄い続ける侍ロマン』は、彼らの第14回本公演として、北海道を中心に全国ツアーを行いました。これまで2年ごとに公演を行ってきたTEAM NACSでしたが、本作は3年ぶりの新作公演であり、期待が高まっていました。

本公演の概要

この作品は、宇田学が脚本を手掛け、森崎博之が原案及び演出を担当しています。特に注目すべきは、本公演において初めて外部の脚本家が参加した点です。それまでの作品は全てTEAM NACSのメンバーが演出や脚本を務めていたため、この変更が作品の色にどのような影響を与えるのか、観客は興味をそそられました。

本作は、戦国時代の物語であり、今川義元と織田信長の戦いを描いています。物語は、永禄3年のある日、今川軍が織田軍へ攻撃を仕掛けるシーンから始まります。今川軍の明智光秀は織田軍の奇襲に警戒を強めますが、義元は決して奇襲がないと高をくくっています。ここから織田軍の豊臣秀吉が今川本陣を狙い、戦いがクライマックスに達します。

公演の成功

『WARRIOR～唄い続ける侍ロマン』は、全59公演を開催し、70,000人を動員するという大成功を収めました。この公演は、その後WOWOWで独占放送され、多くの視聴者に届けられました。また、2012年12月21日にはDVDが、2019年3月20日にはBlu-rayがリリースされ、家でも楽しむことができるようになりました。

主な出演者

舞台にはTEAM NACSのメンバーが多数出演し、特に主要な役所には以下のキャストが登場します。

• - 柴田勝家：森崎博之
• - 徳川家康：安田顕
• - 織田信長：戸次重幸
• - 明智光秀：大泉洋
• - 豊臣秀吉：音尾琢真

彼らの演技やパフォーマンスは、観客に感動を与え、時代劇の魅力を存分に引き出しました。

演出及び美術

演出は森崎博之が手掛け、彼自身は過去に数々の成功した公演を持つ演出家でもあります。また、美術面でも堀尾幸男と香坂奈奈が担当し、舞台の雰囲気をより一層引き立てていました。照明や音楽、映像にも力を入れ、観客は夢中になるような演出が施されました。

公演スケジュール

公演は2012年3月30日から6月10日まで行われました。以下は一部の公演地です：

• - 札幌市民ホール
• - 函館市民会館
• - 名古屋 名鉄ホール
• - 大阪 森ノ宮ピロティホール
• - 東京 赤坂ACTシアター

デビュー以来数多くの公演をこなし、いずれも盛況で、多くのファンに愛され続けてきたTEAM NACS。『WARRIOR～唄い続ける侍ロマン』もその例外ではなく、観客を楽しませた一例となりました。また、演劇界において新たな挑戦となる作品を披露し、今後の活動への期待も高まります。

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