WAVE (杏里のアルバム)

アルバム『WAVE』の詳細

『WAVE』（ウェーブ）は、日本の実力派歌手・杏里が1985年6月21日にリリースした8枚目のオリジナルアルバムです。本作は、フォーライフ・レコードから発売され、彼女の音楽キャリアにおいて重要な位置を占める作品となっています。

アルバムの背景

本アルバムは、前作『COOOL』からの1年後にリリースされました。このアルバムは、杏里が事務所を独立して以降初めてのオリジナル・アルバムであり、彼女の新しい音楽的自己表現の出発点とも言える作品です。また、長年にわたり楽曲提供やプロデュースを行ってきた角松敏生や小林武史が、現時点での集大成として本作に参加しています。彼らのプロデュースのもと、シンセサイザーを多用した打ち込み主体の楽曲が多く制作されました。

音楽的特徴

アルバムには、杏里の代表的な楽曲が数多く収録されています。その中でも特に注目されるのは、先行シングルの「16（sixteen） BEAT」であり、この楽曲はリリース当初から注目を集めました。それに加えて、数多くの日本を代表するミュージシャンたちが演奏に参加しており、難波弘之、青木智仁、国吉良一、岡沢茂、北島健二、松原正樹、吉川忠英、ペッカー、EVE、ジェイク・コンセプション、そして数原晋、松武秀樹などがその名を連ねています。これにより、アルバムは多彩で迫力ある音楽性を持ちながらも、統一感のある仕上がりになっています。

特別なトラック

アルバム収録のB-4トラック「OVERSEA CALL」は、テレビ東京系の番組「SKINOW '86」のエンディングテーマとして起用されるなど、アルバムの楽曲は多くのメディアでも取り上げられました。このこともあり、杏里の音楽はより多くの人々に知られることとなり、新たなファン層を形成することに寄与しました。

再リリースと特典

さらに、2011年8月24日には、本作のブルースペックCDが紙ジャケット仕様で再発売されました。この際、人気曲「気ままにREFLECTION」のシングル・バージョンも新たに収録され、ファンにとっては嬉しいサービスとなりました。

杏里の『WAVE』は、その音楽的な多様性と、彼女自身の成長を表す貴重なアルバムです。多くの著名なアーティストたちと共に制作されたこの作品は、リスナーに深い印象を残し続けています。杏里の魅力が詰まった『WAVE』は、彼女の音楽の中でも特に強く残る一作になるでしょう。

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