WE ARE X オリジナル・サウンドトラック

『WE ARE X オリジナル・サウンドトラック』

『WE ARE X オリジナル・サウンドトラック』は、伝説的なロックバンドX JAPANによる初めてのサウンドトラックであり、2017年3月3日にSony Musicからリリースされました。このアルバムは彼らの最新映画『We Are X』の公開に合わせて、世界同時に発売されたものです。映画はX JAPANの歴史やメンバーの想いを描いており、その音楽的な旅路を音盤としても楽しむことができる一品となっています。

アルバムのリリース後、すぐにウェンブリー・アリーナでの公演が行われ、その開演前には映画の上映会が行われました。このように、映画と音楽を一体化させる試みがなされており、ファンにとって特別な体験となりました。選曲にはX期およびX JAPAN期の楽曲が厳選され、合計14曲が収録されています。特に注目されるのは、映画のエンディングテーマとなった新曲「La Venus」のアコースティックバージョンで、深いメッセージ性を持つ楽曲です。

アルバムは日本盤としては特別仕様のBlu-spec CD2で提供され、2曲のライブトラックがボーナストラックとして収録されています。これにより、合計で16曲のバラエティに富んだ内容が楽しめます。予約販売はiTunes Storeで2月8日から始まり、初回特典としてアルバムから「La Venusのアコースティックバージョン」がダウンロード可能でした。サウンドトラックとしては珍しい早期の配信で、ファンの熱意が感じられる瞬間でした。

初週のオリコンランキングでは20,186枚の売上を記録し、週間チャートで3位にランクインする快挙を達成しました。この記録は、1971年発売のザ・ビートルズの『レット・イット・ビー』以来45年ぶりとなり、音楽ドキュメンタリー映画のサウンドトラックとしては特筆すべきものです。また、X JAPAN自身にとっても前作『THE WORLD 〜X JAPAN 初の全世界ベスト〜』以来、約2年9か月ぶりのトップ3入りとなりました。

さらにつきましては、イギリスのUK Top 40 Rock Albumチャートにおいて1位を獲得し、UKオフィシャル・アルバム・チャートでも27位という成果を収めました。これはサウンドトラックとしては数少ない快挙であり、注目されました。そして、世界9ヶ国のiTunesチャートでも1位を獲得し、X JAPANの影響力を改めて証明しました。

収録曲

このアルバムには、2枚のディスクにわたって多彩な楽曲が収録されています。具体的には、1枚目に「La Venus (Acoustic Version)」、名曲「Kurenai」や「Forever Love」、さらにはオーケストラを取り入れたインストゥルメンタルバージョンを含め、X JAPANの魅力を存分に味わえる内容です。2枚目ではライブテイクの「Rusty Nail」と「Forever Love」が含まれ、X JAPANならではの迫力あるパフォーマンスが楽しめます。

アルバムの全体を通じて、YOSHIKIの深い死生観や愛に対する思索が反映された楽曲が多く、聞き手に強い印象を与えることでしょう。このサウンドトラックは、X JAPANの音楽だけでなく、彼らの精神的な旅をも体験できる作品となっています。

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