WE'LL BE TOGETHER

荻野目洋子 シングル「WE'LL BE TOGETHER」詳細

1999年6月23日、荻野目洋子39枚目のシングル「WE'LL BE TOGETHER」がビクターエンタテインメントからリリースされました。この楽曲は、日本テレビ系列で放送されていた人気クイズ番組『知ってるつもり?!』のテーマソングとして書き下ろされたもので、荻野目洋子自身の作詞作曲作品という点で大きな注目を集めました。

荻野目洋子にとってA面曲で自身作詞作曲を手掛けたのはこれが初めての経験でした。それまでの彼女のシングル作品では、作詞作曲は他の作家陣が担当することがほとんどだったため、このシングルは、アーティストとしての彼女の新たな一面を示す重要な作品と言えるでしょう。楽曲の制作には、作曲にSteve Barakatt、編曲に葉山拓亮と、実力派の音楽家たちが参加。洗練されたメロディーとアレンジにより、番組のイメージにぴったりの、明るく覚えやすい仕上がりとなっています。

ミュージックビデオ（Short Versionのみ存在）は、写真家の舞山秀一氏が撮影を担当しました。そして、このビデオには当時最新の映像技術として注目されていたモーフィングの手法が用いられています。舞山氏の撮影した写真が、このモーフィング技術によって滑らかに変化していく様子は、見るものの目を奪う斬新な映像表現として高い評価を得ました。

カップリング曲には「太陽の季節」が収録されています。この曲は郵政省（当時）のCMソングに起用され、広く一般の人々にも知られることとなりました。作詞は荻野目洋子とT2ya、作曲と編曲はT2yaが担当しています。この楽曲も、A面曲とは異なる魅力を持つ、聴き応えのある仕上がりとなっています。「WE'LL BE TOGETHER」とは対照的な、落ち着いた雰囲気の楽曲であり、シングルの両A面的な構成となっています。

さらに、このシングルには「WE'LL BE TOGETHER」と「太陽の季節」それぞれのオリジナル・バックトラックも収録されており、音楽愛好家にとって、より深く楽曲を理解できる貴重な資料となっています。

「WE'LL BE TOGETHER」は、荻野目洋子の音楽キャリアにおいて、作詞作曲への挑戦という新たな地平を開拓したシングルとして、そして、人気テレビ番組のテーマソングとして、広く記憶されている重要な作品です。その洗練されたサウンドと革新的なミュージックビデオは、現在でも多くのファンを魅了し続けています。このシングルは、1990年代後半の日本の音楽シーンを象徴する作品の一つとして、音楽史に刻まれるにふさわしい作品でしょう。

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