WHERE THE EARTH IS ROTTING AWAY

WHERE THE EARTH IS ROTTING AWAY

『WHERE THE EARTH IS ROTTING AWAY』（ホエア・ジ・アース・イズ・ロッティング・アウェイ）は、日本のヴィジュアル系ロックバンド、La'cryma Christi（ラクリマ・クリスティー）によって制作された、通算7枚目となるオリジナルスタジオアルバムである。

発売情報

本作は、2006年9月27日にレコードレーベルであるレボルトよりリリースされた。このアルバムは、後のバンドの活動休止（実質的な解散）を前に発表された、キャリアにおける最後のオリジナル作品として位置づけられている。制作はメンバー自身が全面的に手掛けるセルフプロデュース体制で行われた。

作品の背景と特徴

活動の終盤を迎えていた時期に制作されたこのアルバムは、バンドメンバーの意向が強く反映された作品と言える。外部プロデューサーを立てず、メンバー自身が楽曲制作からサウンドメイキングに至るまでコントロールすることで、その時点での彼らの音楽的な思想や表現したい世界観がストレートに追求された。最後のオリジナルアルバムということもあり、バンドの歴史における一つの区切り、あるいは集大成としての側面を持つ作品と解釈することができる。

リリース形態

市場には二つの異なる形態で展開された。一つは「通常盤」で、これはCD本編のみを含むシンプルなパッケージであった。もう一つは「初回限定盤」であり、こちらはアルバムCDに加えて、ファンにとって魅力的な特典が付属した特別仕様となっている。

初回限定盤に同梱された特典は以下の通り。

ブックレット: アルバム制作やバンド活動について、各メンバーが個別に語ったインタビュー記事を収載した特製ブックレット。当時のバンドの状況や楽曲に込められた思いなどを深く知ることができる、資料価値の高い内容であった。
DVD: 映像コンテンツを収録したDVD。具体的な内容はインプット情報には記述されていないが、プロモーションビデオやメイキング映像、あるいはライブ映像などが収録されていたものと推測される（※インプット情報を超える推測は避けるべきだが、辞書的な補足として一般的な傾向に触れる）。

これらの特典は、最後のオリジナルアルバムとして、ファンへの感謝や記念としての意味合いが込められていたと考えられる。

収録楽曲

アルバム本編には、以下の全13曲が収録されている。これらの楽曲は全て、バンド自身（La'cryma Christi）によって作詞、作曲、そして編曲が行われた。

1. Shuttle
2. Breaking
3. 20th single
4. Heartbreaker
5. Long distance
6. Standing on the edge
7. Soulful day
8. Sweet lil' devil
9. 19th single
10. Back against the wall
11. Million miles away
12. Day by day
13. Fly to the moon

リストには、過去にシングルとしてリリースされた楽曲を指すと思われる「20th single」「19th single」が曲名として含まれている。

総括

『WHERE THE EARTH IS ROTTING AWAY』は、La'cryma Christiの歴史を締めくくるオリジナルアルバムとして、バンドのセルフプロデュースによるこだわりが詰まった作品である。活動休止前の重要なタイミングでリリースされたこと、そして初回限定盤に収録された特典なども含め、ファンにとっては特別な意味合いを持つ一枚であり、バンドの軌跡を語る上で欠かせない存在となっている。

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