WHITE (Superflyのアルバム)

Superflyの5thアルバム『WHITE』：変化と挑戦の軌跡

2015年5月27日、Superfly待望の5枚目のオリジナルアルバム『WHITE』がリリースされました。前作のベストアルバムから約1年8ヶ月、オリジナルアルバムとしては前々作から約2年8ヶ月ぶりとなる本作は、その制作期間に相応しい、Superflyの新たな一面を余すことなく示す作品となっています。

多様なサウンドと豪華アーティスト陣

『WHITE』は全14曲を収録。先行配信曲「White Light」を始め、「愛をからだに吹き込んで」「Live」といった、ドラマや映画主題歌として親しまれたシングル曲も含まれています。さらに、本作の特徴として、通常盤に加え、邦楽カバーを収録したミニアルバムが付属する初回生産限定盤が発売されました。このミニアルバムには、RCサクセションの「スローバラード」（RISING SUN ROCK FESTIVAL 2012でのライブ音源）、そして、竹内まりや本人がボーカルとして参加した「Sweetest Music」など、話題のカバー曲が収録されています。

オリコンチャートでは初登場2位を記録。アルバム連続首位記録は途絶えましたが、Billboard JAPANの新たな複合チャート「Hot Albums」では見事1位を獲得するなど、高い人気を証明しました。

“変化”をテーマにした制作背景

約1年間という時間を費やして制作された『WHITE』のテーマは“変化”。コンセプトは「色んな色に染まる」です。前作『Force』制作後の燃え尽き症候群のような状態、そして長年Superflyのメインソングライターを務めた多保孝一の脱退という大きな出来事を経て、越智志帆はシンガーとして新たな境地を開拓しようと決意しました。『WHITE』というタイトルは、その決意の表れと言えるでしょう。

その制作過程において、越智志帆は国内外の様々な作家とコラボレーションを行いました。シンガーソングライターのボニー・マッキー、元Jetのクリス・セスター、BONNIE PINK|BONNIE_PINK、いしわたり淳治、中田裕二、HeavenstampのTomoya.SとSally#Cinnamon、詩人・菅原敏など、多彩な才能が結集したことで、それまでのSuperflyのイメージを覆すような、多様な楽曲群が誕生しました。このアルバムを通して、Superfly、そして越智志帆自身の“生まれ変わり”を体感できるでしょう。

多彩なミュージックビデオ

『WHITE』に収録されている楽曲の多くは、ミュージックビデオが制作されました。

「White Light」は、白い衣装の越智志帆が絵描き・松岡亮氏によってペンキで彩られる、木村豊監督による印象的な作品です。

「A・HA・HA」は、オーストラリアのロックバンドJetのクリス・セスターが作曲を手掛けた楽曲で、ハリウッドのEASTWEST STUDIOSにてレコーディングされました。越智志帆の海外レコーディングは約7年半ぶりとなります。ミュージックビデオはレコーディング風景も収められています。

「Beautiful」はプラチナ認定を受けるなど大ヒットを記録し、ファンの間でも高い人気を誇る楽曲です。ミュージックビデオはSuperfly作品を手掛ける番場秀一監督が担当し、第66回NHK紅白歌合戦でも歌唱されました。

「On Your Side」は後にシングルカットされ、奥山由之監督によるミュージックビデオが制作されました。

楽曲、演奏者、タイアップなど

アルバムには、Disc1としてオリジナル楽曲、Disc2として邦楽カバーミニアルバムが収録されています。演奏者に関しても、国内外の様々なミュージシャンが参加しており、それぞれの楽曲に個性と深みを与えています。また、いくつかの楽曲はドラマや映画のタイアップとして使用されています。詳細はアルバムのライナーノーツなどを参照ください。

まとめ

『WHITE』は、Superflyの新たな出発点、そして越智志帆のアーティストとしての成長を象徴する作品です。変化を恐れず、様々な挑戦を続けるSuperflyの姿勢が、このアルバム全体から感じ取れるでしょう。多様なサウンドと、豪華なアーティスト陣とのコラボレーション、そして、それぞれの楽曲に込められたメッセージは、リスナーに深い感動と共感を呼び起こすことでしょう。

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