WHITE CANVAS

WHITE CANVAS

『WHITE CANVAS』（ホワイト・キャンバス）は、2013年9月4日にリリースされた石井竜也の17枚目のスタジオ・アルバムです。このアルバムは、2015年のデビュー30周年に向けて始動した『WHITE PROJECT』の第1弾として発売され、「原点回帰、0からの離陸」というテーマを掲げています。

解説

『WHITE CANVAS』は、石井竜也が自身の音楽の原点に立ち返り、新たなスタートを切るという意味が込められた作品です。初回限定盤は、ドキュメンタリー映像と収録曲に関する石井竜也自身の解説コメントを収録したDVDと、豪華な写真集が同梱された三方背BOX仕様となっています。また、初回盤と通常盤ではジャケットのデザインが異なるのも特徴です。

収録曲

全曲の作詞・作曲は石井竜也が担当（特記のあるものを除く）。

1. FLYING HEART
編曲：金子隆博
日本航空の企業CMソングとして使用されました。ミュージックビデオも制作され、オーケストラをバックに歌うシーンと、ジャケットで使用されている白いキャンバスの制作過程を捉えた映像で構成されています。この楽曲は、ベストアルバム『石弐 〜Best of Best〜』にも収録されています。

2. 世界一の歌
編曲：辰巳博成
ある画家が妻に「うちの奥さんは世界一」と愛情を込めて語りかける姿にインスピレーションを受けて制作された楽曲です。

3. KISSING SILHOUETTE
編曲：松ヶ下宏之
当初は「窓辺」というタイトルでしたが、よりロマンチックなイメージを追求し、現在のタイトルに変更されました。

4. 時間旅行
編曲：松ヶ下宏之
読売テレビ『朝生ワイド す・またん!』のお天気ソングとして書き下ろされました。番組出演者による「す・またん!バンド」もこの曲をカバーしています。

5. SMALL DIAMOND RING
編曲：松ヶ下宏之

6. 碧い船
作詞・作曲：米米CLUB　編曲：中崎英也
1995年に開催された米米CLUBのライブツアー『OPERA BLUE』でのみ演奏された楽曲をリメイク。石井竜也は「この歌には祖父の想いも込められている」と語っています。

7. SUDDENLY
編曲：中崎英也

8. RAIN SONG
編曲：TATOO
2001年のコンサート『ZERO CITY -AQI-』でのみ演奏された楽曲です。

9. 天地の乱舞
編曲：松ヶ下宏之
石井竜也は「やりそうでやらなかった『理知的な過激性』を持った曲」と表現しています。こちらもベストアルバム『石弐 〜Best of Best〜』に収録。

10. 鳥の視線～絹の道
鳥の視線（編曲：光田健一）
絹の道（作詞・作曲：米米CLUB　編曲：TATOO）
インストゥルメンタル曲「鳥の視線」と、ライブビデオ『米米CLUB大全集Vol.15 完結編 英雄伝説 AU SHARISHARISM』に収録されていた米米CLUB時代の未CD化曲「シルクロード」をリメイクした「絹の道」との組曲構成。「鳥の視線」は、2013年5月に開催されたオーケストラコンサート『ANGEL DREAMS』からのライブ音源です。アルバム発売後、TOHOシネマズの『シネマ・トラベル －映画館でみる世界遺産の旅－ マチュピチュ・ナスカ・アンコール遺跡編』のテーマソングとして採用されました。

11. 鼓動
編曲：TATOO
2011年11月に比叡山延暦寺で行われたコンサートのために作られた楽曲で、当時の曲名は「亜細亜の鼓動」でした。アルバム発売後の2013年10月には、九州国立博物館で開催された特別展『御三家筆頭　尾張　徳川家の至宝』のタイアップソングとして採用。仏教をテーマにした曲で、飢えや飢饉に苦しむ人々のために立ち上がった古代の宗教者を題材にしています。歌詞には、石井竜也が実際に見聞きした「アジアの宗教」の言葉が一部含まれています。

12. 亜細亜の空
編曲：TATOO
映画『天心』の主題歌として書き下ろされました。石井竜也は「ふるさとの楽曲としてプレゼントした曲」と語り、岡倉天心への敬意を込めて制作したことを明かしています。

13. WHITE MEMORIES
編曲：辰巳博成
石井竜也が「『天国からの目線』で描いた」という楽曲です。

初回限定盤DVD

WHITE MIND TALK
* 石井竜也自身がプロジェクトの真相を語るドキュメント映像と、アルバム収録曲のコメンタリーが収録されています。

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