WITH STRINGS

WITH STRINGS

『WITH STRINGS』（ウィズ・ストリングス）は、シンガーソングライター山崎まさよしが2006年3月29日にユニバーサルミュージックよりリリースした、通算3作目となるライブ・アルバムです。

概要

本作は、2005年11月11日から12月21日にかけて開催された「YAMAZAKI MASAYOSHI ARENA 2005」ツアーの中から、最終日の東京・日本武道館公演の模様を収めた作品です。この公演は、通常とは異なり、服部隆之がアレンジと指揮を担当するストリングスチーム「RUSH STRINGS」を迎えた特別な編成で行われました。そのため、このライブに関しては「山崎まさよし MEETS HATTORI TAKAYUKI & RUSH STRINGS」といった名義でクレジットされる場合もあります。

アルバムはCD2枚組構成となっており、ライブ音源が収録されています。さらに、初回生産盤には特典として、当日のライブ映像を4曲分収めたDVDが付属してリリースされました。

ライブと映像展開

日本武道館でのライブは、開催後にTBS系のBSデジタル放送局BS-i（当時）にてオンエアされました。また、この公演の映像は後にDVDとしても商品化されており、ほぼノーカットで当日のパフォーマンスを追体験できるようになっています。

アルバムのジャケットアートワークには、この特別なライブの雰囲気が反映されています。山崎まさよしが正装をやや着崩した衣装の雰囲気や、ストリングスが配置されたステージが生み出す洗練された空間のイメージが、ジャケットの絵や色彩に落とし込まれています。

ただし、本アルバムに収録されているのは、日本武道館公演の全てを網羅した完全版ではない点に留意が必要です。

参加ミュージシャン

このライブとアルバムの制作には、山崎まさよし自身のボーカル、ギター、ハープ、ピアノに加え、以下のミュージシャンが参加しています。

• - 中村キタロー: ベース、パーカッション、コーラス
• - 江川ゲンタ: ドラムス、パーカッション、コーラス
• - 服部隆之: ストリングスアレンジ、指揮
• - ストリングスチーム（RUSH STRINGS）:

- ヴァイオリン: 加藤高志、加藤亜紀子、押鐘貴之、村田幸謙、中嶋弦一郎、小倉達夫、杉野裕、岩村聡弘、伊能修、松本亜土、桑田穣、横溝礼、井戸柄里、小杉まりさ、三島英稔、原えつ子、渡辺一雄、鈴木明彦、今野均、森田昌弘（計20名）
- ヴィオラ: 秋山俊行、馬渕昌子、細川亜維子、御法川雄矢、元井信、古川原裕仁、升谷直嗣、坂口弦太郎（計8名）
- チェロ: 堀沢真己、丸山泰雄、岩永知樹、大沢真人、森田香織、木村隆哉（計6名）

総勢34名にも及ぶストリングスチームとバンドサウンドが一体となり、山崎まさよしの楽曲に新たな響きと深みを与えています。

収録曲とDVD収録曲

本アルバムに収録されている楽曲は、全て山崎まさよし自身が作詞・作曲を手がけています。ライブ音源のため、既存曲の新たなアレンジや演奏を楽しむことができます。

初回生産盤に付属したDVDには、以下の4曲のライブ映像が収録されています。

• - メヌエット
• - One more time, One more chance
• - Fat Mama
• - 僕はここにいる

これらの映像を通じて、当日の特別なステージパフォーマンスの一端を垣間見ることができます。『WITH STRINGS』は、山崎まさよしとオーケストラの共演による、貴重なライブ体験をパッケージした作品として位置づけられます。

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