WITH THE RAWGUNS

『WITH THE RAWGUNS』は、藤井フミヤが2006年9月20日に発表した15枚目のオリジナルアルバムです。前作『奇妙な果実』から約1年3ヶ月ぶりとなるこのアルバムは、藤井フミヤが、佐橋佳幸（ギター）、屋敷豪太（ドラムス）、有賀啓雄（ベース）、斎藤有太（キーボード）という、彼と同世代のベテランミュージシャン4人によって結成されたバンド、RAWGUNS（ロウガンズ）と共に制作されました。

RAWGUNSは、単なるバックバンドという位置づけではなく、アルバムの全楽曲の作詞、作曲、編曲、そしてプロデュースに至るまで、藤井フミヤと共同で担当しています。これにより、従来の藤井フミヤの作品とは一線を画した、バンドサウンドを前面に出した、よりライブ感溢れる作品に仕上がっています。

アルバムは、DVD付きの初回生産限定盤と通常盤の2形態でリリースされました。初回限定盤に付属するDVDには、「下北以上 原宿未満」のミュージックビデオと、『WITH THE RAWGUNS』のレコーディング風景を収めたメイキング映像「『WITH THE RAWGUNS』RECORDING CAMP DIGEST」が収録されています。ファンにとっては、楽曲の世界観をより深く理解し、制作の裏側を垣間見ることができる貴重な映像特典となっています。

また、CD購入者特典として、同年12月23日に大阪城ホールで開催された「ONE NIGHT SPECIAL ROCK'N' ORCHESTRA Vol．2」公演、そして12月30日と31日に日本武道館で行われた「COUNT DOWN LIVE 2006-2007with RAWGUNS」公演の案内が封入されていました。アルバムのリリース後も、RAWGUNSとのコラボレーションはライブという形で継続され、ファンを大いに盛り上げました。

『WITH THE RAWGUNS』は、藤井フミヤが新たな音楽的挑戦を試みた意欲作であり、RAWGUNSという強力なパートナーを得て、彼の音楽性の幅を広げた作品と言えるでしょう。ベテランミュージシャン同士の化学反応が生み出す、熱いバンドサウンドは、聴く者を魅了します。

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