WOMAN (鈴木聖美 with Rats&Starのアルバム)

『WOMAN』 - 鈴木聖美 with Rats&Starのデビューアルバム

1987年5月2日にリリースされた『WOMAN』は、鈴木聖美 with Rats&Starにとって初のオリジナル・アルバムです。このアルバムは、鈴木聖美がデビューする際に、彼女の実兄である鈴木雅之をはじめとするラッツ&スターがバックアップを行ったことによって生まれました。

アルバムの背景

1985年以降、ラッツ&スターは新しいアルバムをリリースせず、各メンバーは個々の活動に多くの時間を費やしていました。しかし、鈴木聖美がデビューすることが決まると、彼らは彼女のサポートをするために一丸となりました。このアルバムは、鈴木聖美の声とスタイルを世に広める重要な作品となり、多くのファンを魅了しました。

再発盤

『WOMAN』は、1991年に一度廃盤となりましたが、その後1995年にはCD選書盤として再発され、2013年にはBlu-Spec CD2仕様で再リリースされるなど、長い間愛され続けています。これらの再発により、アルバムは新しい世代の音楽ファンにも届くこととなり、その人気は衰えることがありません。

収録曲の紹介

このアルバムには、数多くの魅力的な楽曲が収録されています。例えば、シングルとしてもリリースされた「シンデレラ・リバティ」は、日本テレビ系ドラマ『H' for MEN H'END 24』の主題歌としても知られています。新鮮なメロディとともに、聖美の透き通るような声が印象的です。

さらに、「ロンリー・チャップリン」はシングルカットもされ、アルバム内での表記は特別に「・」が入ります。こちらは、銀座ジュエリーマキのCMソングとしても起用された楽曲です。

「DANCIN' DOLL」や「TAXI」も特徴的なトラックで、特に「TAXI」は後にシングルカットされており、そのメロディは今でも記憶に残るものです。「Darlin'」は「シンデレラ・リバティ」のB面として収録されました。

他にも「CHU-CHU-CHU」や「HERO」、「LET ME CRY」などバラエティ豊かな楽曲が揃っています。また、「Jail House天国」は「TAXI」のB面として名作となり、アルバムの多様性をさらに引き立てています。

総評

『WOMAN』は、鈴木聖美のデビューを飾るにふさわしい内容であり、聴く人々に強い印象を与えるアルバムです。ラッツ&スターとの共演が生み出したハーモニーは、今でも多くのファンに親しまれています。このアルバムを通じて、鈴木聖美の音楽の世界が広がり、その後のキャリアにも影響を与えました。音楽史においても重要な位置づけを持つ作品と言えます。

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