WORLDISTA

NEWSのアルバム『WORLDISTA』：仮想空間への招待状

2019年2月20日、人気男性アイドルグループNEWSの10作目となるオリジナルアルバム『WORLDISTA』がリリースされました。

このアルバムは、2017年の『NEVERLAND』、2018年の『EPCOTIA』に続く、「ファンタジック」をキーワードとしたアルバムプロジェクトの第3弾です。前作までの「夢の場所」「宇宙旅行」という壮大なテーマから一転、『WORLDISTA』では、仮想空間やVRといった最新のテクノロジーを介した「バーチャル体験」をテーマに据えています。

アルバムは、初回限定盤（CD+DVD）と通常盤（CD）の2種類が発売されました。通常盤には、メンバー4人それぞれのソロ曲がボーナストラックとして収録されている点が大きな特徴です。ソロ楽曲は、メンバーそれぞれの個性や才能を存分に見せる機会となり、アルバム全体の奥行きをさらに広げました。

多彩な楽曲群と豪華クリエイター陣

『WORLDISTA』に収録されている楽曲は、バラエティに富んだスタイルと高いクオリティで聴くものを魅了します。

表題曲「WORLDISTA」をはじめ、m-floの☆Taku Takahashi氏、Jazzin'parkの栗原暁氏など、数々のヒット曲を生み出してきた実力派クリエイターたちが多数参加。彼らがNEWSのために書き下ろした楽曲は、アルバム全体を通して一貫した世界観を作り上げています。

さらに、日本テレビ系番組「FIFAクラブワールドカップ UAE 2018」のテーマソング「SPIRIT」や、「ロシア2018」のテーマソング「BLUE」、加藤シゲアキ主演ドラマ『ゼロ 一獲千金ゲーム』の主題歌「生きろ」など、既に多くのファンに馴染みのある楽曲も収録されており、アルバム全体を通してNEWSの音楽的幅広さが伺えます。

楽曲ごとに異なる雰囲気やサウンドが展開され、それぞれの楽曲が持つ個性と、アルバム全体を貫く「仮想空間」というテーマが絶妙に融合しています。これは、単なる楽曲の寄せ集めではなく、一つの完成された物語として構成されていることを示しています。

アルバムを彩るインターリュード

アルバムには、楽曲と楽曲の間に配置されたインターリュードも収録されています。これらのインターリュードは、脚本家・高橋拓氏による脚本に基づいて制作されており、まるでストーリー仕立てのミュージカルのような構成になっています。楽曲とインターリュードが交互に配置されることで、リスナーはアルバムの世界観に深く没入し、より一層没入感のある体験を得ることができるでしょう。

これらのインターリュードは単なる繋ぎではなく、物語全体の流れをスムーズにし、各楽曲の意味をさらに深く理解させるための重要な要素となっています。

ライブツアーと映像作品

『WORLDISTA』を引っ提げて、2019年3月9日から5月26日まで全国9か所27公演に及ぶ大規模なライブツアー『NEWS LIVE TOUR 2019 WORLDISTA』が開催されました。このツアーは、アルバムの世界観をリアルに再現した演出で大きな話題を呼び、多くのファンを熱狂させました。

そして、このツアーの模様を収めたライブDVD/Blu-ray『NEWS LIVE TOUR 2019 WORLDISTA』が2020年10月21日にリリースされました。これは、4人体制でのNEWSとしては最後のライブ映像作品となり、ファンにとって貴重な記録となっています。

『WORLDISTA』は、音楽、映像、そしてライブパフォーマンスを通して、リスナーに忘れられない体験を提供した、NEWSの代表作と言えるでしょう。

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