WS011SH

WS011SH: シャープの進化したスマートフォン

WS011SHは、シャープが開発しウィルコム向けに提供される携帯情報端末、すなわちスマートフォンで、一般的にAdvanced/W-ZERO3 [es]（略して「アドエス」）として知られています。このモデルは、2007年4月に開催されたWILLCOM FORUM & EXPO 2007で初めて予告され、その後の6月に詳細が発表されました。

デザインと機能

WS011SHは、W-ZERO3シリーズの一部であり、前モデルであるW-ZERO3 [es]（WS007SH）よりもコンパクトな設計が特徴です。横幅が50mm、薄さが最薄部で17.9mmというサイズに収められ、スライド式のキーボードを装備しています。しかし、スタイラスを格納するスペースは用意されておらず、ストラップを使用しての取り付け方式となっています。

また、WS011SHは、ジョグダイヤルの発展形として方向キーにXcrawl（エクスクロール）という機能を搭載しています。この機能により、表面をなぞることでスクロールを行うことができ、iPodのようなタッチパッドとは異なり、ボタン式のセンサーを使用しています。そのため、手袋を着用していても操作が可能で、感度の調整も行えます。

さらに、無線LAN（IEEE 802.11g/b）が標準装備されている他、高速赤外線通信規格IrSimpleにも対応しています。CPUの向上、メモリーの増加、解像度の720x480ピクセルへの引き上げも図られており、技術的に先進的な端末となっています。

歴史的な経緯

WS011SHの沿革を見てみると、2007年4月12日にWILLCOM FORUM & EXPO 2007でWindows Mobile 6を搭載した後継機として予告され、同年6月7日に正式に発表されました。予約は6月29日より開始され、7月19日には販売が開始されました。さらに、9月5日には新色のブラウニーブラックが追加、11月5日には学生向けの特別価格で購入できる「アカデミック・パック」が発売されました。このパックには専用ランチャーソフトが記録されたmicroSDが付属しており、その後は一般向けにも配布されました。

2008年には新色のピーチブロッサムも限定1000台で発売され、その人気が伺えます。

まとめ

WS011SHは、デザイン、機能、歴史において非常に特異な地位を占めるスマートフォンです。スライドキーボードと独自のスクロール機能を加え、それまでの端末とは異なる体験を提供しています。時代の進化とともに、さまざまなユーザーのニーズに応えるこのモデルは、シャープの技術力と革新性を象徴する存在であると言えるでしょう。

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