WWEバトルグラウンド

バトルグラウンド：WWEの戦場史

WWE（World Wrestling Entertainment）が開催するプロレスイベント『バトルグラウンド（Battleground）』は、その名の通り、激しい戦いの舞台として知られています。2013年の初開催以来、数々の名勝負が繰り広げられ、WWE史に刻まれる数々の瞬間を生み出しました。本稿では、バトルグラウンドの歴史を大会ごとに振り返り、その熱狂を紐解いていきます。

第1回大会（2013年）：激動の幕開け

2013年10月6日、ニューヨーク州バッファローのファースト・ナイアガラ・センターで開催された記念すべき第1回大会。12,000人の観客が熱狂に包まれる中、アルベルト・デル・リオとロブ・ヴァン・ダムによる世界ヘビー級王座戦、CMパンクとライバックの激突など、見どころ満載のカードが展開されました。WWE王座戦では、ランディ・オートンとダニエル・ブライアンの試合にビッグ・ショーが乱入、ノーコンテストという衝撃的な結末を迎えました。大会を彩ったのは、フォール・アウト・ボーイ feat. ビッグ・ショーンによる楽曲「The Mighty Fall」です。

第2回大会（2014年）：新たな王者誕生

フロリダ州タンパで開催された2014年大会では、19人バトルロイヤル形式のインターコンチネンタル王者決定戦が大きな話題となりました。ザ・ミズが新王者に輝き、エグザビアー・ウッズ、ザック・ライダーら強豪たちを制しました。また、ジョン・シナがWWE世界ヘビー級王座を防衛したフェイタル4ウェイマッチも記憶に残る一戦です。大会のテーマソングはX Ambassadors & Jamie N Commons feat. ジェイ・Zによる「Jungle」でした。

第3回大会（2015年）：衝撃の介入

2015年7月19日、ミズーリ州セントルイスで開催。セス・ロリンズとブロック・レスナーによるWWE世界ヘビー級王座戦では、試合終盤にアンダーテイカーが登場し、レスナーを襲撃。結果、ロリンズの反則負けとなり、王座移動は阻止されました。この衝撃的な展開は、多くのファンの記憶に刻まれています。大会を盛り上げたのはThe Glorious Sonsの「Heavy」です。

第4回大会（2016年）：様々な決着

ワシントンD.C.のベライゾン・センターで開催された2016年大会。この大会では、多くの試合で様々な決着が生まれて、観客を驚かせました。WWE王座戦では、ディーン・アンブローズがロマン・レインズとセス・ロリンズとのトリプルスレットマッチを制し、王座を防衛しました。スキレットの「Feel Invincible」が大会を盛り上げました。

第5回大会（2017年）：異彩を放つ試合形式

ペンシルバニア州フィラデルフィアで開催された2017年大会は、WWEスマックダウンとの連携が目立った大会となりました。WWE王座戦は、パンジャビ・プリズン・マッチという珍しい形式で行われ、ジンダー・マハルがランディ・オートンを破って王座を防衛しました。大会テーマソングはイマジン・ドラゴンズの「Whatever It Takes」でした。

第6回、7回大会（2023年、2024年）：NXTバトルグラウンド

2023年と2024年には、NXTブランドによるバトルグラウンド大会が開催されました。特に2023年大会は、AEWダブル・オア・ナッシングと同時開催という、プロレス界の歴史に残る出来事となりました。

まとめ

バトルグラウンドは、常に予想外の展開とスーパースターたちの熱狂的なパフォーマンスで、多くのファンを魅了してきたイベントです。各大会の個性的な試合展開や、使用された楽曲、そして観客動員数など、様々な要素が組み合わさり、WWEの歴史に彩りを添えています。今後のバトルグラウンド大会にも期待が高まります。

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