WWE・アルマゲドン

アルマゲドン：WWEの祭典

WWE（World Wrestling Entertainment）が毎年12月に開催していた大型プロレス興行『アルマゲドン』は、年間最後のPPV大会として多くのプロレスファンに親しまれていました。1999年から2008年にかけて開催され、数々の名勝負や、忘れられない瞬間を生み出しました。本稿では、その歴史と、各大会の見どころを振り返ります。

各大会のハイライト

アルマゲドン1999

フロリダ州サンライズで開催された第1回大会。15,749人の観客を動員し、WWF（World Wrestling Federation）タッグ王座戦や、WWF王座戦など、豪華なカードが実現しました。特にトリプルHとミスター・マクマホンのノー・ホールズ・バード・マッチは、激しい抗争の頂点を極めた一戦として記憶されています。

アルマゲドン2000

アラバマ州バーミングハムで開催。Lynyrd Skynyrdの『Sweet Home Alabama』が大会のテーマソングとして使用されたことも話題になりました。カート・アングルが主役を張ったアルマゲドン・ヘル・イン・ア・セル形式のWWF王座戦は、大会を象徴する出来事となりました。複数のトップレスラーが絡む大混戦は、観客を熱狂させました。

アルマゲドン2002

フロリダ州フォートローダーデールで開催。WWFからWWEに団体名が変更された後の大会で、新たな時代の幕開けを感じさせる大会となりました。ビッグショーとカート・アングルのWWE王座戦や、ショーン・マイケルズとトリプルHのスリー・ステージ・オブ・ヘル・マッチは、その後のWWEのストーリーラインに大きな影響を与えました。

アルマゲドン2003

フロリダ州オーランドで開催。ミック・フォーリーがスペシャルレフェリーを務めたWWEインターコンチネンタル王座戦など、往年の名レスラーも登場し、会場を盛り上げました。トリプルHが勝利したトリプルスレットノーDQマッチ形式の世界ヘビー級王座戦は、激しい攻防が展開され、会場のボルテージを最高潮にまで引き上げました。

アルマゲドン2004

ジョージア州アトランタで開催。ジョン・シナがストリートファイト形式でWWE・US王座を防衛した試合や、ジョン・ブラッドショー・レイフィールドが勝利したフェイタル4ウェイ形式のWWE王座戦は、大会を代表する名勝負として語り継がれています。

アルマゲドン2005

ロードアイランド州プロビデンスで開催。ヤングブラッドの『Presidental』が大会のテーマソングに採用されました。ジ・アンダーテイカーとランディ・オートンのヘル・イン・ア・セル形式の試合は、その壮絶さから、今もなお語り継がれる伝説の一戦となりました。

アルマゲドン2006

バージニア州リッチモンドで開催。ケインとMVPのインフェルノ・マッチや、ジ・アンダーテイカーとMr.ケネディのラスト・ライド・マッチなど、特徴的な試合形式の採用も話題を呼びました。

アルマゲドン2007

ペンシルベニア州ピッツバーグで開催。ランディ・オートンとクリス・ジェリコのWWE王座戦は、JBLの乱入により予想外の結末を迎えたことで、大きな話題を呼びました。バティスタ、ジ・アンダーテイカー、エッジによるトリプルスレット形式の世界ヘビー級王座戦も白熱した展開を見せました。

アルマゲドン2008

ニューヨーク州バッファローで開催。Guns N' Rosesの『Chinese Democracy』が大会のテーマソングに起用されました。ジョン・シナが世界ヘビー級王座を防衛した試合や、ジェフ・ハーディーが勝利したトリプルスレット形式のWWE王座戦などが大きな話題を呼びました。

大会の特徴

アルマゲドンは、他のWWEのPPV大会とは一線を画す、独特の魅力を持っていました。年末に開催されるということもあり、年間のストーリーラインを締めくくる重要な大会としての役割を担っていました。また、通常のシングルマッチだけでなく、ヘル・イン・ア・セル、ラストマンスタンディング、スティールケージマッチなど、様々な試合形式が採用され、観客を飽きさせない工夫が凝らされていました。

まとめ

アルマゲドンは、数々の名勝負とスターレスラーを輩出し、WWEの歴史に大きな足跡を残した大会です。その熱狂と興奮は、多くのプロレスファンの記憶に深く刻まれています。 各大会で繰り広げられた激しい闘い、そして、その後のWWEのストーリー展開に大きな影響を与えた名勝負の数々は、今も語り継がれています。

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