WWE・ロウ

WWE RAWの概要

WWE（World Wrestling Entertainment）の看板番組「RAW」は、アメリカで毎週月曜日の夜に放送されているプロレス番組で、1993年1月11日に初放送されました。RAWは、WWEの中で最も長寿のウィークリー番組とされ、アメリカ国内の視聴者に強い影響を与えてきました。この番組名「RAW」は、食材などが未調理の状態を意味する言葉から取られています。最大の特徴は、生放送形式であることです。対照的に、もう1つの主要番組である「SmackDown!」は録画放送であり、番組のイメージカラーは赤です。RAWはストーリー性を重視し、試合の内容にとどまらないエンターテインメントを提供しています。

番組の歴史

「RAW」は1993年、ニューヨークのマンハッタン・センターから生放送で始まりました。当初は「Monday Night RAW」と名付けられ、月曜日の夜に放送されていました。1995年にはWCW（World Championship Wrestling）の「Monday Nitro」と視聴率の激しい競争が始まり、この時期は「Monday Night War」として知られることになります。

1997年からWWFは、ファミリー向けの内容からアティテュード路線に転換し、番組タイトルも「RAW IS WAR」に変更しました。この転換により、視聴率は次第に向上し、1998年にはRAWが初めてNitroを上回る視聴数を記録しました。その後、1999年に「SmackDown!」がスタートし、2つの主要番組が共存する形となります。2001年、WCWの買収により視聴率競争は終息を迎えました。

番組フォーマットの変遷

2002年にRAWとSmackDown!の番組分割が行われ、以後は各番組が異なるストーリーを展開することになりました。これにより、スーパースターたちはそれぞれのブランドに所属し、GM（ゼネラルマネージャー）が設定されました。

2011年には「RAW SuperShow」としての改名があり、2012年には放送時間が2時間から3時間に拡大しました。2020年3月には新型コロナウイルスの影響で無観客での放送を余儀なくされ、2021年からは再び有観客放送が開始されました。

放送の流れと著名スーパースター

RAWの放送は、アメリカではUSAネットワークで行われ、2023年までその契約が更新されています。2024年にはNetflixが独占配信権を獲得し、以降はネット配信が主流になる予定です。

WWE RAWには多くのスーパースターが出演しており、男子選手にはセス・ロリンズや中邑真輔、女子選手にはベッキー・リンチやリア・リプリーなど、強力なキャラクターが揃っています。RAWはレスリングだけでなく、各選手のり個性的なストーリー展開が視聴者を魅了し続けています。

日本での放送

日本では、ABEMAで毎週火曜日に日本語実況つきで放送されているほか、過去にはJ SPORTSなどでも取り扱われていました。このように、WWE RAWは国内外で多くのファンに愛され続けているプロレス界の象徴となっています。今後の動向にも大いに注目です。

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