Fuki Commune 1stアルバム『Welcome!』
『Welcome!』は、
Fuki Communeが
2016年6月22日にリリースした、記念すべき1枚目のオリジナルアルバムです。
LIGHT BRINGERや
DOLL$BOXXでボーカルを務める
Fukiによるソロプロジェクトであり、ビクターエンタテインメントへの移籍後初のアルバムとしても注目を集めました。
アルバム概要
Fuki自身の「ソロでアニソン歌手を目指したい」という夢と、「自身のやりたかったことを深く知ってもらいたい」という想いが込められた本作には、アニメ・ゲームのタイアップ曲や、多彩なポップスが収録されています。作詞は主に
Fuki自身が担当し、作曲・編曲は
LIGHT BRINGERでキーボードを務めるMaoが中心となって手掛けています。また、タイアップ曲として、「新撰組暁風録 勿忘草」主題歌「朝な朝な」(作詞:hotaru、作曲:onoken)、「乱れ雪月華 -儚く散る細雪-」OP主題歌「狂い咲け雪月華」(作詞:一ノ瀬貴妃、作曲:MACARONI☆)も収録されています。
Fukiはこのアルバムについて、「これまでも声の振り幅を出してきたつもりだったんですけど、今までの中で一番その差が大きいアルバム」と語り、メタルからポップスまで、幅広い音楽性を表現していることを強調しています。また、Maoに対しては「メタルっぽい曲も作りつつ、彼の好きな曲を作曲して欲しい」と依頼したことで、Mao自身の音楽的な個性も色濃く反映された作品に仕上がっています。
収録曲と楽曲解説
アルバムには、バラエティ豊かな楽曲が収録されています。以下に、いくつかの楽曲について解説します。
#02. 「月が満ちる前に」:アプリゲーム「イケメン革命◆アリスと恋の魔法」の主題歌。恋に揺れ動く心情を、ゲームの世界観と重ね合わせながら表現した楽曲です。Fukiがソロ構想時にMaoに依頼していたストック曲をベースに制作され、「女性が主人公の恋愛ゲームであり、可愛らしく歌えるような曲」というテーマが意識されています。歌詞には、「月」や「不思議の国のアリス」といったキーワードが盛り込まれています。
#03. 「輝く夜へようこそ!」:TVアニメ「
怪盗ジョーカー」のエンディング・テーマ。Maoが「アニソンとはなんぞや?」と徹底的に研究し、水樹奈々や
GRANRODEOなどの楽曲を参考に制作したというエピソードがあります。小学生が歌うことを意識したキー設定や、90秒という短い時間の中で歌を詰め込む工夫が凝らされています。歌詞は、主人公の少年の性格や口調を考慮し、ヤンチャで天才肌なイメージが表現されています。
#04. 「I'll never let you down!」:Fuki自身が「これこそ私の歌い方!」と語る、メタル要素の強い楽曲です。「超カッコ良い曲」と自賛するほどお気に入りの曲であり、アドリブ的な要素やライブ感のある歌い方が特徴です。
#08. 「青い季節に」:
LIGHT BRINGER時代の楽曲「魔法」を、現在の
Fukiが歌うというコンセプトで制作された楽曲です。「今までで一番さわやかに、かわいく歌う」ことを意識し、より洗練された表現を追求しています。
#10. 「未来」:手塚治虫の『火の鳥 未来編』をモチーフに作詞された、ドラマチックなバラードです。3拍子から4拍子へと変化する展開や、ダークな雰囲気が特徴的です。Fukiは、「今回のアルバムではマンガや小説をモチーフにして歌詞を書くという私の得意な手法は使わないことにしました。と言いつつ、「未来」だけは我慢できなかった」と語っています。
参加ミュージシャン
本作には、以下のミュージシャンが参加しています。
Fuki (Vocal) M-2~11
Mao(Keyboards) M-1~5、8~11
若井望 (Guitar) M-2~5、8~10
長谷川淳 (Bass) M2~5、8、10、11
青山英樹 (Drums) M-2~5、8、10、11
ISAO (Guitar) M-11
YU-ICHI (Guitar) M-1
hotaru (作詞) M-6
onoken (作曲/編曲) M-6
一ノ瀬貴妃 (作詞) M-7
MACARONI☆ (作曲/編曲) M-7
まとめ
『Welcome!』は、
Fuki Communeの音楽的な多様性と、
Fuki自身の音楽への情熱が詰まったアルバムです。メタル、ポップス、アニソンなど、様々なジャンルを横断する音楽性と、
Fukiの表現力豊かな歌声が、聴く人を魅了します。