Winter Ring Affair

Winter Ring Affair

音楽ユニットaccessが、通算26作目のシングルとして発表した作品が「Winter Ring Affair」（ウインターリングアフェア）です。このシングルは2015年10月21日に、レーベルであるDarwin Recordから世に送り出されました。タイトルから冬の季節を想起させるこの楽曲は、当時の彼らの音楽的活動を反映した一枚となっています。

本作品は市場において、累計でおよそ0.9万枚のセールスを記録しました。オリコンが発表する週間インディーズチャートにおいては、最高で2位にランクインしており、リリース当時、一定の注目度とセールス実績を上げたことがわかります。

「Winter Ring Affair」シングルは、多様なリスナーのニーズに応えるべく、3つの異なる形態で発売されたのが特徴です。具体的には、「A盤」「X盤」「S盤」というラインナップで展開されました。これらの各盤は、共通して収録されている楽曲がある一方で、それぞれに固有の追加トラックが設けられています。

全形態に共通して収められている楽曲は、シングルの表題曲である「Winter Ring Affair」と、カップリング曲として収録された「GLAMLOID 〜ghost night〜」の2曲です。これらの楽曲は、いずれもaccessらしいエレクトロニックなサウンドとメロディワークが際立つ仕上がりとなっています。

形態ごとの収録曲の差異は、主に3曲目以降に現れます。
まず「A盤」には、共通の2曲に加えて、インストゥルメンタル楽曲である「IZASUSUME! (Instrumental)」が収録されました。このトラックは、ボーカルがない分、楽曲そのものの持つエネルギーや、浅倉大介氏による緻密なサウンドプロダクションをより深く堪能できる構成となっています。

対照的に、「X盤」と「S盤」には、それぞれ異なるライブパフォーマンスの音源がボーナストラックとして収録されました。これらの音源は、2015年4月から5月にかけて開催されたaccessのライブツアー「access ELECTRIC NIGHT 2015」での演奏を収めたものです。
「X盤」には、かつてaccessが17thシングルとしてリリースした「Dream Runner」の、「access ELECTRIC NIGHT 2015」におけるライブバージョンが収められています。ライブならではの熱気やアレンジが楽しめるトラックです。
そして「S盤」には、19thシングル「Share The Love」のカップリング曲として収録されていた「Ride Up For The Shiny Way」の、こちらも「access ELECTRIC NIGHT 2015」でのライブアレンジ版が収録されています。ライブ会場の臨場感や躍動感が伝わる音源として、ファンにとっては貴重な収録内容と言えるでしょう。

これらのシングルに収録されている全ての楽曲、「Winter Ring Affair」「GLAMLOID 〜ghost night〜」「IZASUSUME! (Instrumental)」「Dream Runner (access ELECTRIC NIGHT 2015 ver.)」「Ride Up For The Shiny Way (access ELECTRIC NIGHT 2015 ver.)」は、一貫して作詞を貴水博之氏が、作曲および編曲を浅倉大介氏が手掛けています。この制作体制はaccessの楽曲制作における基本的なスタイルであり、彼らのユニットとしての音楽性を確固たるものにしています。

「Winter Ring Affair」シングルは、表題曲を軸としながらも、バラエティ豊かなカップリングやインストゥルメンタル、さらにはライブ音源を盛り込むことで、多角的なアプローチを試みたリリースと言えます。オリコンインディーズチャートでの実績や、3形態展開、そしてライブ音源の収録は、2015年という時期におけるaccessの活動状況やファンへのサービス精神を示す興味深い事例であり、彼らのディスコグラフィーにおいても特筆すべき一枚として位置づけられるでしょう。

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