久川綾のアルバム『wish』は、彼女の多才な才能が結実した作品です。声優としてだけでなく、作詞家、作曲家としての側面も強く押し出され、全収録曲の歌唱と作詞、そして2曲の作曲を自ら担当しています。さらに、プロデューサーと共にコンセプト・プランニングにも深く関わっており、アルバム全体を通して彼女の意向が色濃く反映されています。
収録曲は、バラエティ豊かな楽曲で構成されています。
銀木犀:久川綾自身が作詞・作曲を手掛けた楽曲。田代修二のアレンジが光ります。
心まで抱きしめられたら:浅田直作曲、
上杉洋史編曲による、情感豊かなナンバー。
バスタイム:M Rieが作曲、内藤慎也が編曲を担当。リラックスした雰囲気が漂います。
うい〜っすっっ:
羽場仁志作曲、
重実徹編曲による、ユニークなタイトルが印象的な楽曲。
気付いて女の子:M Rie作曲、上杉洋史編曲。女性らしい繊細な心情が描かれています。
ヴェネツィア:
久保田洋司作曲、
重実徹編曲。異国情緒あふれる雰囲気が魅力です。
メッセージ:都志見隆作曲、重実徹編曲。心に響くメッセージが込められています。
手紙を書こう:
久川綾作詞、
内藤慎也作曲・編曲。温かい気持ちになる楽曲です。
東京を去るうた:村松邦男作曲、上杉洋史編曲。都会を離れる心情を歌い上げています。
Wish:
久川綾作詞・作曲、
田代修二編曲。アルバムのタイトル曲であり、彼女の想いが凝縮された楽曲です。
このアルバムは、
久川綾という一人のアーティストの創造性と才能が最大限に発揮された作品と言えるでしょう。各楽曲のアレンジも、それぞれの個性を引き立てるように工夫されており、飽きさせない構成となっています。彼女の声優としての表現力はもちろんのこと、作詞家、作曲家としての才能にも注目して聴いていただきたいアルバムです。
久川綾のファンはもちろん、
J-POPを愛するすべての人におすすめできる作品です。収録曲の収録時間はライナーノーツに記載されていないため、CDを実測したものが参考情報として付記されています。