With (雑誌)

雑誌『with』の概要

『with』は、講談社が1981年に創刊したファッション雑誌で、主に20代から30代の女性をターゲットにしています。発売日は毎月28日で、他の「赤文字系」と呼ばれるファッション雑誌（例えば『CanCam』や『JJ』）に比べると、やや年齢層が高い購読者に支持されています。特に、同じ28日発売の『MORE』とは読者層が一致する点が特徴です。

定期刊行から適時刊行へ

2022年1月18日、講談社は『with』の定期刊行を終了し、適時刊行へ移行することを発表しました。この変更により、2022年3月28日発売予定の5月号をもって定期刊行は終了し、その後は「with online」を中心に据えたデジタルメディアへとシフトしていきます。この新しい事業モデルでは、印刷メディアの枠を越えて、ユーザーのライフスタイルに合ったコミュニティやサービスを提供することを目指しています。

2022年12月には、適時刊行の第1号がリリースされ、以前のファッション雑誌という枠組みから、著名人のグラビアやインタビューを主とする「ヴィジュアルインタビュー誌」へと全面的にリニューアルされました。このリニューアルは、新しいターゲット層へのアプローチを試みるものであり、雑誌の内容にさらなる魅力を加えています。

モデルとそのプロフィール

2021年9月時点で、『with』には専属モデルが活躍しています。特に宮田聡子は2009年から活動を開始し、他の雑誌（OggiやandGIRL）でもモデルを務めています。また、舟山久美子、山崎あみ、小林由依（櫻坂46）、トリンドル玲奈、梅澤美波（乃木坂46）、濱岸ひより（日向坂46）など、多様なモデルが雑誌に登場し、それぞれの個性を生かしたスタイリングを提案しています。

レギュラーモデルには、堀田茜、広瀬アリス、小倉優香、工藤美桜が名を連ねており、さらに過去には佐野ひなこやNikiといったモデルも登場していました。こうした多彩なモデル陣が、雑誌の特徴的なスタイルを際立たせています。

関連メディア

『with』の姉妹誌として、講談社からは『ViVi』、 『VoCE』、 『FRaU』など他の女性向けファッション誌も刊行されています。また、2011年には柴門ふみの漫画を原作としたテレビドラマ『華和家の四姉妹』において、『with』の編集部が登場し、著名人が役柄を演じるなど、メディア展開も行われています。例えば、編集長役として吉瀬美智子が出演し、鈴木ちなみも女子大生役で登場していました。

終わりに

このように、『with』は長い歴史を持ちながらも、時代に合わせて進化し続けているファッション雑誌です。今後も、デジタルと印刷を組み合わせた新しい形で、女性たちのライフスタイルを彩る存在として期待されています。

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