Wunderlist

Wunderlist: クラウド型タスク管理アプリ

Wunderlistは、誰でも簡単にタスクを管理できるクラウド型アプリケーションです。このアプリはスマートフォンやタブレット、PCなどのデバイスで使うことができるため、いつでもどこでも便利に利用可能です。基本的には無料で利用できる機能が多くありますが、追加機能を提供する有料版のWunderlist Proも存在し、より多くの機能を活用することができます。

開発と歴史

Wunderlistは2011年にベルリンのスタートアップ企業である6Wunderkinderによって開発されました。アプリは瞬く間に人気を集め、2015年にはマイクロソフトに買収されました。この買収当時、Wunderlistのユーザー数は1,300万人を超えており、多くの人々に利用されていました。しかし、2020年5月6日にサービスは終了し、ユーザーにはMicrosoft To Doへの移行が推奨されました。

機能

Wunderlistの主な特徴として、タスク管理のためのリスト作成が挙げられます。ユーザーは自分のタスクをリストで整理し、他のユーザーと共有することが可能です。各タスクには期日やリマインダー、担当者、サブタスク、コメント、ファイル、メモを追加できる「詳細ビュー」があり、タスクはハッシュタグによって管理することもできます。また、タスクの整理には、フォルダを利用することができ、ユーザーは自由にリストを増やすことが可能です。
さらに、Wunderlistには「Wunderlistにメールする」と呼ばれる機能があり、特定のメールアドレスにタスクを送信することで新しいタスクを追加することができます。加えて、「Add to Wunderlist」というブラウザ拡張機能を使えば、ウェブサイトから直接Wunderlistにタスクを追加することもでき、非常に便利です。

Wunderlist Proを利用することで、タスクの割り当てやファイルのアップロードサイズ、サブタスクの数が無制限となり、さまざまな追加機能を利用できるようになります。特に、サブタスクを最大で25個まで追加できる無料版に対して、プロ版ではこの制限がなくなる点は、特にチームでの作業を重視するユーザーにとって大きな魅力です。

プラットフォーム

Wunderlistは、ウェブブラウザからも利用でき、多くのプラットフォームに対応しています。具体的には、Windows、Mac、Androidのスマートフォンやタブレット、iPhone、iPad、Kindle Fire、Chromebookなど、幅広いデバイスでダウンロードして使える点もユーザーに好まれている理由のひとつです。

組み込み機能と他アプリケーションとの連携

Wunderlistの柔軟な使い方の一環として、他のサービスとの連携があります。2014年にはDropboxとの組み込みが行われ、ユーザーはWunderlistのタスクからDropboxのファイルにアクセスできるようになりました。また、カレンダーフィード機能を利用することで、Googleカレンダーやマイクロソフトのカレンダーサービス、アップルのカレンダーアプリとも連携し、未完了のタスクを表示させることができるようになっています。

受賞歴と評価

Wunderlistはその利便性とデザインが評価され、2013年にはMac用のWunderlistが「App of the Year」を受賞しました。その後も、様々なアプリの評価において受賞歴があります。特に2014年には、小米(Xiaomi)によるGolden Miを受賞し、Google PlayエディターズチョイスやAppleのBest of 2014にも選ばれました。

投資の歴史

Wunderlistの成長の裏には、数回にわたる資金調達があります。2010年にはHigh-Tech Gründerfondsから500,000ユーロの投資を受け、その後も複数のラウンドで資金を調達しました。2015年にはマイクロソフトに買収され、Wunderlistはその後の新たな進展を迎えることとなります。

以上のように、Wunderlistは多機能でユーザーに愛されたアプリでしたが、サービスは終了し、その後はMicrosoft To Doが推奨されています。それでもなお、Wunderlistがもたらした便利さと体験は多くのユーザーの記憶に残っていることでしょう。

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