X ファクター

アルバム『X ファクター』の概要

アイアン・メイデンの10枚目のスタジオアルバム『X ファクター』は、1995年10月25日に日本でリリースされました。本作は、バンドにとって重要な転機となる作品であり、リードボーカルがブルース・ディッキンソンからブレイズ・ベイリーに交代したことが大きな特徴です。

このアルバムは、スティーヴ・ハリスが当時プログレッシヴ・ロックに影響を受けて制作したことから、複雑な楽曲展開や長尺にわたるドラマティックなスタイルが際立っています。特に、アルバムの中で「マン・オン・ジ・エッジ」は映画『フォーリング・ダウン』に触発されて制作されたことが明言されており、歌詞には独特のストーリー性が込められています。

収録曲の紹介

本作には、多彩なジャンルを盛り込んだ楽曲が揃っています。以下は収録曲のリストです。

1. サイン・オブ・ザ・クロス - 11:17
この曲はアルバムのオープニングを飾り、力強いギターリフと印象的なメロディーが特徴的です。
2. ロード・オブ・ザ・フライズ - 5:03
物語性のある歌詞が展開され、独特のリズム感が聴く者を惹きつけます。
3. マン・オン・ジ・エッジ - 4:13
先述のように、映画からインスパイアを受けたメッセージ性の強い曲です。
4. フォーチュンズ・オブ・ウォー - 7:23
戦争をテーマにした壮大な作品で、重厚な音楽が聴く者の心に響きます。
5. ルック・フォー・ザ・トゥルース - 5:10
自己探求の旅を描いた歌詞と耳に残る旋律が印象的です。
6. ジ・アフターマス - 6:20
感情的なボーカルが魅力的な、深いテーマを持つ曲です。
7. ジャッジメント・オブ・ヘヴン - 5:12
軽快なリズムと激しいギターソロが特徴で、聴きごたえがあります。
8. ブラッド・オン・ザ・ワールズ・ハンズ - 5:57
社会的な問題を取り上げた歌詞が印象に残る一曲です。
9. ジ・エッジ・オブ・ダークネス - 6:39
ダークなテーマが音楽に反映され、非常に好評を得ました。
10. 2AM - 5:37
繊細な感情が表現された、聴く者の心に訴える名曲です。
11. ジ・アンビリーヴァー - 8:10
物語を語るような構成が特徴的で、聴く者を引き込む力があります。

初回限定ボーナスCD

さらに、このアルバムには初回限定のボーナスCDが付属しています。

• - ジャスティス・オブ・ザ・ピース - 3:34
• - アイ・ライブ・マイ・ウェイ - 3:48
• - ジャッジメント・デイ - 4:02

これらの曲もまた、アイアン・メイデンの独自のスタイルを体現しています。

参加ミュージシャン

本作に携わった主なメンバーは以下の通りです。

• - スティーヴ・ハリス (ベース、ヴォーカル)
• - ブレイズ・ベイリー (リード・ヴォーカル)
• - デイヴ・マーレイ (ギター)
• - ヤニック・ガーズ (ギター)
• - ニコ・マクブレイン (ドラムス)

『X ファクター』はアイアン・メイデンの音楽史における重要な位置づけとなり、新しいボーカリストとの出会いによってバンドの音楽性に新たな風を吹き込むことに成功しました。

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