ニコ・マクブレイン

ニコ・マクブレイン – ヘヴィメタル界の伝説

ニコ・マクブレイン（Nicko McBrain）は、イギリス・ロンドン出身の著名なドラマーで、本名はマイケル・ヘンリー・マクブレインです。彼は1952年6月5日に生まれ、特にヘヴィメタルバンド「アイアン・メイデン」のドラマーとして知られています。ニコという名前は、子供の頃に使っていたニックネームで、彼が常に持ち歩いていたぬいぐるみ「Nicholas the bear」に由来しています。現在はアメリカのフロリダ州ボカラトンに住んでおり、彼の使用するVicFirth製スティックには、別のニックネームである「BOOMER」が記されています。

音楽キャリア

ニコ・マクブレインは、まずフランスのヘヴィメタルバンド・トラストやパット・トラヴァースバンドでの活動を経て、アイアン・メイデンに参加しました。彼が加入したのは、アルバム『頭脳改革』の制作段階からで、前任ドラマーであるクライヴ・バーのシンプルで力強いスタイルに対して、彼のドラミングはよりトリッキーで手癖に富んでいます。一度ニコのドラミングスタイルを耳にすると、彼がアイアン・メイデンのサウンドにおいて欠かせない存在である理由が分かるでしょう。

プライベートのトラブル

ニコは、2013年2月24日に妻レベッカによる襲撃を受け、これが報じられました。彼女は装飾用の刀剣での攻撃や薪を投げつけるなどの行為で、ドメスティックバイオレンスの容疑がかけられました。その後レベッカは逮捕されましたが、保釈後は無罪を主張しています。この出来事は、彼の公私にわたる注目を集めました。

商業活動

2018年2月、ニコはマンチェスター市内に自身のドラム・パーカッション専門の楽器店「Nicko McBrain's Drum One」をオープンしました。この店は、彼が元の楽器店の経営を引き継いだもので、彼の音楽に対する情熱が垣間見えます。

音楽スタイルと機材

ニコのドラミングスタイルは独特であり、ライドシンバルを垂直に設置し、その打面を前方に向けるという特殊な配置が特徴です。一般的なドラマーとは異なり、ライブ演奏ではハイハットの部分でさえも一曲を全てライドシンバルだけでこなすことが多いのです。この取り組みがアイアン・メイデンの音楽的な特性を形作っています。

また、彼はクレジットで用いる機材にもこだわりがあります。ドラムセットは、デビュー当初に使用していたSONORからPREMIERに変更後、2015年頃から再びSONORに戻っています。このように、彼はサウンドの質を追求し続けています。使用するシンバルはPAISTEで、ライドシンバルの音色はファンの間でも評判です。

受賞歴

ニコは「ローリング・ストーン誌」が選ぶ「歴史上最も偉大な100人のドラマー」において、38位に選ばれるなど、その実力が認められています。

まとめ

ニコ・マクブレインは、アイアン・メイデンというバンドを象徴するドラマーとして、独自の音楽スタイルと技術を持ち合わせています。彼のドラミングがどのようにアイアン・メイデンの音楽に影響を与えているのか、今後も多くのファンに愛され続けるでしょう。

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