Xacti

Xacti（ザクティ）について

Xacti（ザクティ）は、産業向けのデジタルカメラの製造と開発を行うメーカーです。企業向けや日本国政府、自治体向けのデジタル映像ソリューションが主な事業内容です。特にウェアラブルカメラや業務用カメラ、ドライブレコーダーなど、特定の業務ニーズに対応した製品群を展開しています。また、ドローン技術を活用した製品もあり、国の技術推進に寄与しています。

歴史の概略

Xactiの前身は、旧三洋電機が展開していたデジタルカメラ部門であり、2009年に同社がパナソニックグループに買収された結果、三洋電機は解体されました。Xactiブランドは、特にデジカメにおいて高い評価を得ており、事業は主にOEM（受託製造）の形で展開されていました。しかし、時代の流れとともに一般消費者向け市場が縮小し、2012年には三洋DIソリューションズが設立され、Xacti自体が新たな道筋を模索することとなりました。

製品の特徴と展開

Xactiは、業務用と政府用のカメラにシフトしており、特に2023年現在では「Xacti LIVE（ザクティライブ）」という産業用ウェアラブルカメラが主力製品となっています。このカメラは作業員が使用できるよう設計されており、現場で撮影した映像をリアルタイムで本部に共有することができます。また、「遠場監督」や「ドボレコ」と名付けられた遠隔支援ソリューションも登場し、公共工事における作業の安全性向上に貢献しています。

自社の技術としては、揺れ補正機能が特徴的で、特にドローン技術との結びつきが強まっているのも注目です。2020年からは国立研究開発法人NEDOの支援を受け、ドローン用カメラの開発を進め、2022年にはCX-GBシリーズとして一般消費者向けに製品を展開しています。さらに、Xactiはそのブランド名に込められた意義から、正確さとスピードを追求した製品を提供し続けています。

沿革

Xactiの歴史は1997年にさかのぼり、当時は三洋ブランドとしてデジタルカメラが発売されました。2003年からはXactiブランドのもとで新しい製品が投入され、ガングリップ型カメラの採用やHD撮影機能の搭載など、革新を続けてきました。製品は特に動画撮影に優れ、携帯性や使い勝手にこだわって設計されています。

その後、パナソニックに組み込まれたことで、デジタルカメラのラインナップは次第に刷新されました。また、OEMとして他社製品も手掛け、技術力を高めていく過程がありました。

これまでの歩みを通じて、Xactiはデジタル映像技術の進化の一端を担ってきたといえます。今後も業務用カメラとして様々なニーズに応える製品を展開していくことでしょう。

もう一度検索