Xkcd

『xkcd』は、ランドール・マンローによって制作されたウェブコミックであり、2005年9月に開設されました。このコミックは、主に棒人間をキャラクターとして使用し、独特なユーモアと科学的なテーマを組み合わせた作風が特徴です。現在では週に3回更新されており、多くのファンに支持されています。

『xkcd』の大きな特徴の一つは、そのライセンス形態です。作品はクリエイティブ・コモンズ-表示-非営利-2.5-一般ライセンスの下で公開されており、非営利目的であれば自由に利用することが可能です。このオープンな姿勢が、多くのファンコミュニティの形成に寄与しています。

『xkcd』は、そのユニークな作風と高いクオリティから、様々な賞を受賞、またはノミネートされています。2008年には、Web Cartoonists' Choice AwardsでOutstanding Single Panel Comic部門を受賞しました。さらに、2011年と2012年にはヒューゴ賞ファンアーティスト部門にノミネートされ、2014年にはグラフィックストーリー部門にもノミネートされています。これらの受賞歴からも、『xkcd』がウェブコミック界において重要な存在であることがわかります。

また、『xkcd』は日本でも広く知られており、関連書籍が翻訳出版されています。特に、読者からの質問に科学的な視点から答える『ホワット・イフ?: 野球のボールを光速で投げたらどうなるか』は、2015年に早川書房から発売され、大きな話題を呼びました。この書籍は、後に2冊に分冊化され、2019年に再発売されています。さらに、2023年には続編である『もっとホワット・イフ? 地球の1日が1秒になったらどうなるか』も発売され、人気を博しています。

マンローの他の著書も日本で翻訳出版されており、『ハウ・トゥー』や『ホワット・イズ・ディス?』も、同じく早川書房から発売されています。これらの書籍は、『xkcd』と同様に、科学的なテーマを扱いながらも、ユーモアに溢れた内容となっており、幅広い読者に楽しまれています。

『xkcd』は単なるウェブコミックの枠を超え、科学とユーモアを融合させた新しいジャンルを確立したと言えるでしょう。その影響力は大きく、多くの人々が科学的な思考や探求心を刺激されています。今後も『xkcd』の新しい展開に注目が集まることは間違いないでしょう。

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