Xperia Tablet S

Xperia Tablet S

Xperia Tablet S（エクスペリアタブレット・エス）は、ソニーが製造したタブレット型の端末で、初期のオペレーティングシステムはAndroid 4.0です。2013年4月にはAndroid 4.1.1へとバージョンアップされ、さらなる機能強化が図られました。

発表とブランド戦略

このタブレットは2012年8月29日にドイツ・ベルリンで開催された『IFA 2012』で発表されました。これにより、ソニーの独自ブランド『Sony Tablet』から、スマートフォンと同じ『Xperia Tablet』ブランドへと変更されました。この変更は、ソニー内での携帯端末ブランドの統一を目的としています。

ハードウェアと性能

Xperia Tablet Sは先代モデルである『Sony Tablet S』と比較して、各種スペックが大幅に改善されています。CPUはクアッドコア1.3GHzのNVIDIA Tegra 3に変更され、Wi-FiはIEEE 802.11b/g/nに加え、IEEE 802.11aにも対応しました。Bluetoothは3.0にアップグレードされ、カメラ機能もメイン800万画素、サブ100万画素に向上しました。また、厚さは従来モデルの10.1-20.6mmから8.8-11.85mmに薄型化されています。

液晶は、高品質な『オプティコントラストパネル』に変更され、バッテリー容量も5000mAhから6000mAhに増加。スタンバイ時間は約430時間から約1050時間、Web閲覧時も約6.2時間から10時間へと延長されました。新たにIPX4防水性能を備え、日常の使用においても安心です。さらに、従来のmicroUSB端子が廃止され、新たに搭載された『マルチポート』が充電とデータ転送に対応しています。

ユーザーインターフェイスの改善

Xperia Tablet Sは、ソニー商品との連携を強化し、Xperiaスマートフォンとのデザインやユーザーインターフェイスを共通化しています。これにより、音楽プレーヤーが『WALKMAN』に変更されたほか、各種SNSやニュースフィードを閲覧するための『Socialife』アプリがプリインストールされています。

サウンド機能とゲストモード

音質の向上にも力を入れており、スピーカーが本体下部に1W×2で搭載され、音域は従来の1kHz-10kHzから750Hz-16kHzに広がりました。また、利用者以外が簡単に利用できる『ゲストモード』が導入され、最大10名までのユーザーを設定できる点も便利です。

アクセサリーとモデル展開

日本市場では、Wi-Fi 16GBモデル「SGPT121JP/S」、Wi-Fi 32GBモデル「SGPT122JP/S」、Wi-Fi 64GBモデル「SGPT123JP/S」の3種類が販売されています。また、海外向けにはWi-Fi+3Gモデルも用意されています。アクセサリーも豊富で、7色の『キャリングカバー』やキーボード付きの『カバーキーボード』が展開されています。

スモールアプリ機能

Xperia Tablet Sでは、Sony Tabletにあったスモールアプリ機能も引き続き活用可能で、ブラウザやリモコン、電卓に加え、録音やタイマー、メモ、クリップの7種類が搭載されています。これにより、あらゆる場面での利便性が向上しています。

発売履歴

Xperia Tablet Sは、2012年9月15日に日本での販売が開始され、その後もアップデートや販売再開を経て、多くのユーザーに受け入れられています。

もう一度検索