YOKOHAMA HIGH SCHOOL HOT WAVE FESTIVAL

ヨコハマ・ハイスクール・ホットウェーブフェスティバル

ヨコハマ・ハイスクール・ホットウェーブフェスティバル（通称：ホットウェーブ）は、1981年から1998年まで横浜で行われていた高校生を対象としたバンドコンテストです。このイベントは「音楽の甲子園」とも呼ばれ、高校生によって運営され、高校生のために設計されたプラットフォームとして、多くの若いミュージシャンに光を与えてきました。

大会の概要

ホットウェーブは、神奈川県のみならず、全国から参加を募る形で開催され、毎年多くの学生バンドがその音楽の腕を競い合いました。大会の運営には高校生が携わり、出演バンドも同じく学生で構成されていたため、参加者同士の繋がりや青春の思い出を深める場となっていました。この大会を経てプロデビューを果たしたアーティストも数多く、次世代の音楽シーンを担う存在として大きな影響を与えることとなりました。

歴史的背景

第1回と第2回大会は横浜市教育会館で行われ、その後の第3回から第5回の大会では、予選を横浜市教育会館、決選大会を神奈川県民大ホールにて開催しました。しかし、1990年代に入ると、決選大会は横浜スタジアムに移行し、アマチュアバンドコンテストとしては日本最大の規模を誇るに至ります。

参加者にとっては、予選大会や決選大会が無料で入場できる点も魅力の一つであり、多くの観客を集めていました。運営はスポンサー企業からの協賛金によって支えられていましたが、不況の影響で協賛金が減少し、1998年の第19回大会を最後に18年間続いたこのイベントは幕を閉じることとなりました。

再始動とその後

しかし、ホットウェーブは完全に消えてしまったわけではありません。2008年2月10日には、かつてこの大会に関わった運営スタッフやバンドが再び集まり、第20回目となる大会を関内大ホールで行いました。この再始動により、ホットウェーブは新たな歴史の幕を開けることとなりました。

また、ホットウェーブは教育面でも影響を与え続け、桐原書店から発行されている英語検定教科書『NEW English PAL Ⅱ』の「Get Together・集う」項目に取り上げられるなど、若い世代の教育にも貢献しています。さらに、ニッポン放送のCoke Teens Clubというラジオ番組でもイベントの紹介が行われ、多くのリスナーにこのコンテストの魅力が伝えられました。

主な出身アーティスト

このフェスティバルからは、数多くの著名なアーティストがデビューを果たしています。例えば、Dramatic 50's、COME ON BABY、A-JARI、いんぐりもんぐり、そしてHOTCAKE（現在のThe Blimp Club）など、時代を彩ったバンドたちが登場しています。また、SIAM SHADE|SIAM_SHADEの前身バンドであるPOWER、堂島孝平、THE PEPPERMINT JAMなど、後に大成功を収めるミュージシャンもホットウェーブを経て成長していきました。

このように、ヨコハマ・ハイスクール・ホットウェーブフェスティバルは、単なる音楽コンテストに留まらず、多くの若者に希望や夢を与える大切なイベントであり続けています。

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