A-JARI

A-JARI：80年代を駆け抜けたロックバンドの軌跡

A-JARI（アジャリ）は、1980年代の日本を代表するロックバンドの一つとして、多くのファンを魅了したグループです。東京都立大泉北高等学校の同級生であった本多克典さんと藤尾領さんを軸に結成され、バンド名は「A級の砂利（子供、ガキ）を目指す」という意気込みと、「阿闍梨」の語感から名付けられました。

1984年にはアマチュアバンドコンテスト「EastWest'84」のジュニア部門で優秀グループ賞を受賞。その後、1986年11月21日、テレビドラマ『セーラー服反逆同盟』の主題歌「SHADOW OF LOVE」で鮮烈なデビューを飾ります。続くセカンドシングル「卒業」もスマッシュヒットとなり、数々の音楽番組に出演。勢いに乗って次々とシングルを発表し、その全てがタイアップされるという快挙を成し遂げました。

しかし、メンバー間の音楽性の違いなどが要因となり、活動は徐々に縮小。1989年6月8日、日清パワーステーションでのライブをもって解散という決断に至ります。

解散後、メンバーはそれぞれソロ活動や他のバンドへの参加など、音楽シーンで活躍を続けます。本多さんはボーカルに専念、藤尾さんはTHE HEARTなどのユニット活動や作曲家として少年隊などへの楽曲提供など多岐に渡る活躍をしました。伊藤信雄さんは作曲家として、及川光博さんやアニメ作品などに楽曲を提供。小牟田聡さんはフリーのキーボーディスト、アレンジャー、コンポーザーとして、数々のアーティストのサポートや楽曲制作に携わりました。太田守さんはBAKUのサポートメンバーとして活動。草野憲一さんはドラマーとして現在も第一線で活躍を続けています。

1999年には一度限りの再結成ライブを行い、その後も藤尾さんの呼びかけでメンバーが集まり、“飲み会ライブ『あじゃぱー』”を不定期に開催。2016年にはデビュー30周年記念ライブを開催するなど、ファンとの繋がりを大切に活動を続けてきました。

そして2020年5月2日、2021年11月21日までの期間限定で活動を再開することを発表。YouTube公式チャンネルとFacebookを開設し、新曲「雨上がりにハグをしよう!」をリリース。ストリーミング配信も開始し、新たなファン層を獲得しました。

A-JARIは、数々のドラマ主題歌やCMソングを手掛け、その音楽性は幅広い世代に支持されました。活動期間は短かったものの、彼らが残した楽曲やパフォーマンスは、日本の音楽史に大きな足跡を残しています。メンバーそれぞれのその後も華々しく、日本の音楽シーンに多大な貢献を果たしたと言えるでしょう。また、期間限定での活動再開や、30周年記念ライブ、そして不定期開催の「あじゃぱー」など、ファンとの交流を大切にする姿勢もA-JARIの大きな魅力の一つと言えるでしょう。彼らの音楽は、これからも多くの人々に感動を与え続けることでしょう。

メンバー

本多克典（ボーカル）
藤尾領（ギター）
伊藤信雄（キーボード、パーカッション）
小牟田聡（キーボード）
太田守（ベース）
草野憲一（ドラム）

ディスコグラフィー

シングル、アルバム共に数多くの作品を発表しており、詳細は公式ウェブサイト等をご参照ください。

メディア出演

映画やテレビドラマ、ラジオ番組などにも出演経験があります。

A-JARIの活動は、80年代の音楽シーンを彩っただけでなく、メンバーそれぞれの才能が開花し、日本の音楽業界に大きな影響を与え続けています。彼らの音楽は、これからも多くの人々に愛され続けることでしょう。

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