YTSイブニングワイド

『YTSイブニングワイド』について

『YTSイブニングワイド』は、1979年4月2日から1981年3月にかけて、山形テレビで放送された平日夕方のローカル情報番組です。この番組は、山形県の視聴者に向けて提供され、地域に密着した情報をお届けしていました。近隣の競合番組には山形放送の『YBC6時です』や、NHK山形放送局の『やまがた630』があり、これらに対抗する形でスタートしました。

番組放送開始当初は、フジテレビ系の『FNNニュースレポート6:30』の山形ネットを終了させ、その後の新しい番組として位置付けられていました。『YTSイブニングワイド』は主に情報バラエティ形式を採用しており、報道色はそれほど濃くありませんでした。そのため、平日の夕方に視聴しやすい内容となっていましたが、ローカルニュースは5分間のミニコーナーとして番組内に含まれていました。

番組の特色と内容

この番組は、様々な情報コーナーを設けており、それが視聴者に人気を博しました。例えば、「きょうのニュース」では、その日の注目ニュースを取り上げ、地域の出来事や話題を紹介するコーナーがありました。また、「もしもしクイズ」では、日替わりで電話番号の末尾を発表し、視聴者がクイズに参加できる企画も実施されていました。これにより、視聴者とのインタラクションが図られ、番組の楽しさが一層引き立てられました。さらに、地域スポンサーから提供されたお天気情報も重要なコーナーとして位置づけられており、視聴者にとって役立つ情報が提供されました。

キャストと放送時間

番組のメイン司会は、当時YTSアナウンサーであった天池眞樹と小池一子が担当し、視聴者に親しみやすい雰囲気を演出していました。ニュースコーナーは、古山康夫が担当しており、報道部記者としての経験を活かしていました。また、天気予報を担当していたのは工藤敦子で、視聴者に正確な気象情報を届ける役割を果たしました。

『YTSイブニングワイド』の放送時間は、平日の月曜日から金曜日までの18:30から19:00までの30分間であり、1979年10月1日から1981年3月27日まで続きました。この時間帯は、帰宅途中の多くの視聴者にとって、気軽に情報を受け取る場となっていました。

番組の後継とその影響

番組の人気を受けて、後番組として『YTSテレビ夕刊』がスタートしました。この新番組では、より強い報道色を持った内容が展開され、視聴者の期待に応える形で進化を遂げました。『YTSイブニングワイド』は、今日まで続く山形テレビのローカル情報番組の基盤を築いたことから、地域における放送文化に大きな影響を与えたといえます。これにより、視聴者のニーズに応じた様々な番組が制作され、地域の情報発信がより豊かになりました。

地域の情報を身近に感じられる『YTSイブニングワイド』は、山形県民にとって愛される番組だったと言えるでしょう。

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