山形放送

山形放送株式会社について

山形放送株式会社（YBC）は、山形県を中心にラジオとテレビの放送を行う特定地上基幹放送事業者です。1953年にラジオ放送を開始した後、1960年にはテレビ放送も開始し、以来地域に密着した情報提供に努めています。

創立と歴史

YBCは1953年に設立され、当初はラジオ山形の名称でラジオ放送をスタートしました。1960年には日本テレビを中心としたオープンネット形式のテレビ放送を開始しました。この背景には、当時の社長・服部敬雄が正力松太郎の経営哲学に感銘を受けたという要素や、背後にある新聞社の関連が存在していたと言われています。その後、1980年代からはクロスネットを経て、1993年に日本テレビ系列のフルネット化を実現し、現在に至ります。

放送内容とネットワーク

YBCはAM周波数918kHzでラジオ放送を行っており、24時間体制で地域のニュースや音楽番組を提供しています。また、テレビ放送はリモコンキーID4で、デジタル放送もおこなっています。系列新聞は山形新聞で、資本関係も強いです。

YBCでは、その特徴的な番組編成や放送スタイルで、多くの地元リスナーや視聴者に支持されています。特に、地域に密着した情報の提供や、文化に関する番組制作に力を入れています。また、深夜には日テレNEWS24のサイマル放送を行い、幅広いニーズに応えています。

受賞歴

YBCはその優れた番組作りが評価され、複数の賞を受賞しています。2022年には『三つ目の庄内～余計者たちの夢の国～』で日本民間放送連盟賞のグランプリを獲得し、2023年も『でくのぼう～戦争とPTSD～』などの番組が優秀賞を受賞しました。これらの受賞歴は、YBCの制作者たちが地域の課題に取り組む姿勢を反映しています。

本社と支社

YBCの本社は山形市旅篭町にある山形メディアタワー内に位置し、東京都や大阪府、仙台や酒田の支社を通じて広範囲にわたる放送地域をカバーしています。地方の視点を大切にした情報提供が行われており、地域住民とのつながりを深めています。

未来に向けて

2023年には開局70周年を迎えるYBCは、今後も地域の声を大切にしながら、さらなるサービスの向上と新たな挑戦を続けることを目指しています。テクノロジーの進化とともに、放送の形態や内容も進化し続けることでしょう。これからも山形県民に愛される放送局としての役割を果たしていくことが期待されます。

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