Yahoo!百科事典

Yahoo!百科事典

Yahoo!百科事典は、Yahoo! JAPANが2008年11月27日から2013年12月3日まで運営していた極めてユニークなオンライン百科事典検索サービスです。このサービスは、当初からベータ版としてスタートし、実際にコンテンツが用意されていたにもかかわらず、正式版としての運営は行われませんでした。しかし、その機能性と豊富な情報が評価され、多くの利用者に支持されました。

この百科事典は、小学館が発行する『日本大百科全書（ニッポニカ）』を基に構築されており、その収録項目は約13万に及びます。また、キーワードも約50万語が使用されており、知識の宝庫と言えるものでした。さらに、月ごとに新しい情報が追加されていく体制が整えられており、常に最新の情報を得ることが可能でした。

Yahoo! JAPANの検索エンジンと連携していたため、ユーザーは他の検索結果と並行して「Yahoo!百科事典」の情報を簡単に取得することができました。このように、ユーザーが求める情報を迅速に提供する機能は、非常に便利でありました。コンテンツ自体は、ただのテキストデータに留まらず、画像や音声など、様々なマルチメディアデータを活用することができたため、視覚的にも聴覚的にも楽しめる設計となっていました。

執筆された説明文は、専門のプロの執筆者によって署名付きで提供され、信頼性が高いものでした。このため、利用者は安心して情報を参照することができ、エビデンスのある知識の習得をサポートしていました。さらに、小学館はYahoo!百科事典専任のスタッフ約30人を任命し、毎月のサイト更新にしっかりと取り組んでいました。これにより、情報の鮮度を高く保つ体制が確立されました。

Yahoo!百科事典は、2010年には第4回JEPA電子出版アワード・ネットワーク・コンテンツ賞を受賞するという栄誉にも輝きました。この受賞は、在线上での情報提供とその質が高く評価されたことの証と言えるでしょう。

残念ながら、2013年にサービスは終了しましたが、当時のYahoo!百科事典が提供していた情報の質と数は、今でも多くの人々に記憶に残っています。知識を得る手段として、単なるテキスト情報だけでなく、視覚や聴覚など多様なアプローチを持ったこのサービスの価値は、インターネット百科事典の時代において非常に重要なものであったと言えるでしょう。このような背景を持つYahoo!百科事典は、現在のオンライン情報収集のスタイルにも影響を与え、多くの後続のサービスに道を開いた存在であると言えるかもしれません。

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