Z37 (駆逐艦)

Z37：ドイツ海軍の駆逐艦

Z37はドイツ海軍に属する駆逐艦で、1936A型に分類されています。この艦は1941年2月24日に進水し、1942年7月16日に正式に就役しました。その後、Z37は多様な任務に従事し、特に護衛任務の一環として行動しました。

艦歴

1943年1月、Z37はノルウェーへ移動する巡洋戦艦シャルンホルストや重巡洋艦プリンツ・オイゲンの護衛任務に加わる予定でしたが、偵察機に発見されたことにより、この移動任務は途中で中止されました。さらなる展開として同年3月にフランスへ進出し、6日にはル・アーヴルで座礁し、修理を余儀なくされます。その後、Z37は封鎖突破船ヒマラヤ（Himalaya）やピエトロ・オルセオロ（Pietro Orseolo）の護衛を担当しました。

12月には封鎖突破船オゾルノ（Osorno）の護衛に従事し、27日には封鎖突破船アルステルウーファー（Alsterufer）の護衛出撃に参加しましたが、28日にはイギリス軽巡洋艦グラスゴーやエンタープライズとの交戦が発生し、ドイツ艦隊は多くの損失を出します。この戦闘で、駆逐艦Z27と水雷艇のT25、T26が撃沈され、Z37自身も多大な影響を受けた可能性があります。

1944年1月30日にはボルドー沖での訓練中、駆逐艦Z23およびZ32との衝突事故に遭い、大破しました。Z37はボルドーに曳航されましたが、その後の修理は行われることなく、艦は退役となります。連邦政府により、1944年8月24日に正式に退役処分され、1949年には解体されました。

Z37はその短い艦歴の中で、第二次世界大戦の海戦における重要な役割を果たし、数多くの護衛任務を通じて海軍の戦力の一端を担いました。しかし、運命に翻弄された艦でもあり、その活動は多くの困難に直面したことが示されています。

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