Z=One

アルバム『Z=One』の詳細

『Z=One』（ゾーン）は、日本の音楽デュオ、チャゲ&飛鳥（現在の名はCHAGE and ASKA）が1985年1月25日にリリースした6枚目のオリジナルアルバムです。ワーナー・パイオニア（現在のワーナーミュージック・ジャパン）が発売元となっています。このアルバムは、レコードのレーベル面では「Z=One CHAGE&ASUKA VI」とも呼ばれています。

リリースの背景

この作品は前作『INSIDE』から約10ヶ月の期間を経て発表されました。また、リリースの約1ヶ月後、1985年2月25日には、収録曲の「誘惑のベルが鳴る」と「オンリー・ロンリー」が同時にシングルカットされてリリースされました。アルバムの発売に伴い、チャゲ&飛鳥はワーナー・パイオニアを離れ、新たなレコード会社を模索する中でコンサートツアー『SHAKIN' NIGHT』を開催しました。

その後、このアルバムは何度も再発売されており、1985年から1999年にかけてCD化され、2009年にはSHM-CDとして再発されました。特に2009年の再発では紙ジャケットシリーズとしてリリースされ、音源が新たな形でファンに届けられました。

収録曲の概要

アルバムには多彩な楽曲が収められており、特に「TWILIGHT ZONE」は曲の終盤で「風の音」SEが流れ、次のトラックへのきっかけとなっている特徴があります。この時期、チャゲ&飛鳥はフジテレビ系の番組『THE 地球 CONCERT LIVE AID』に出演し、「棘」を披露しました。この曲は1989年頃までライブパフォーマンスで演奏された実績があり、2004年にも再び演奏されました。

アルバムには、「J's LIFE」や「標的（ターゲット）」のほか、シングルとしてもリリースされた「誘惑のベルが鳴る」「オンリー・ロンリー」などが含まれています。特に、「オンリー・ロンリー」は1995年にASKAがセルフカバーしており、彼のソロ活動にも影響を与えました。

他にも、1984年に発売されたシングル「標的（ターゲット）」のB面曲「マリア（Back To The City）」なども収録されており、このアルバムがもたらす音楽的な多様性を示しています。また、ボーナストラックとして収録された「真夜中の二人」や「SHAKIN' NIGHT」もアルバムの特別な魅力を増やしています。

参加ミュージシャン

このアルバムには多くの才能あるミュージシャンが参加しています。ドラムは今泉正義が担当し、ベースでは後藤真和と高水健司が活躍しました。ギターセクションには矢島賢や角田順などが名を連ね、ピアノは平野孝幸が演奏しました。シンセサイザーにはDX-7やKurzweilなど多種多様な機材が使用され、音楽制作の奥深さを感じさせます。

コーラスには比山貴咏史や木戸やすひろなどが参加し、豊かなハーモニーを生み出しました。アルバムには多様なジャンルとスタイルが詰まっており、一聴の価値がある作品です。

まとめ

このように、『Z=One』は単なるアルバムの枠を超え、チャゲ&飛鳥の音楽的な成長や変遷を映し出す作品となっています。再発売を通じて新たなリスナーにも支持され続けるこのアルバムは、チャゲ&飛鳥の音楽史において重要な位置を占めています。

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