ZAP (ゲーム)

ZAP（ザップ）システムについて

ZAPとは、コンピュータゲームにおいてプレイヤーが特定の条件を満たさなければ次のステージに進めず、過去にクリアしたステージに戻されるシステムを指します。このようなシステムは、ゲームの難易度を高めるためや、謎解き要素を加える一環として導入されることが一般的です。

ZAPの由来

「ZAP」という言葉は元々、アメリカン・コミックスで使われるオノマトペであり、主に電気的な衝撃やレーザービームの放電を表現する際に使用されます。後にこの用語は、ゲームにおける厳しい制裁や消去を意味するように拡大解釈され、主にゲームのクリエイターからの挑戦を象徴する意味を持つようになりました。

ゲームにおけるZAPシステムの採用例

ZAPシステムはその特異な特性から、以下のいくつかのゲームで採用され、その結果として様々な戦略やスコア稼ぎが発生しています。以下に代表的なゲームを挙げてみましょう。

1. ドルアーガの塔

このゲームでは、ZAPを活用すると、再取得不可能なクリア必須アイテムを失うため、実際には永続的なパターンを形成することはできません。しかしながら、このシステムを利用してスコアを稼ぐことは頻繁に行われていました。

2. グーニーズ

グーニーズでは、仲間を全員救出しなくても鍵さえあればステージをクリア可能ですが、ステージ5終了時に5人全員を救出していなければ、ラストステージに進めずにステージ1に戻される仕組みです。この要素はプレイヤーに戦略を要求します。

3. バブルボブル

一人プレイでラウンド100のラストボスを倒しても、必然的にZAPが発生し、事実上はループするゲームとなります。エンディングを見るためには、二人プレイでラストボスを撃破する必要があります。

4. レインボーアイランド

このでは、ラウンド40のボスを倒した後に秘密の扉に入った場合、クリアアイテムを取らずに外に出るとラウンド40のエリア3から再スタートとなります。これは緻密なパターンを要求しますが、小ダイヤを再び集めることでZAPによるある意味での永久パターンを作ることが可能です。

5. 沙羅曼蛇

ラスボスを倒さずに進むと、次の周に飛ばされてしまい、エンディングを見ることができません。

6. 大魔界村

2周目特有の機能として、特定の条件でボスを倒すと5面のスタート地点に戻され、スコアが加算されることから、自らのタイミングでクリア可能な状況を作り出せます。

7. スーパーゼビウス ガンプの謎

「ニメ」という偵察機が登場し、これを撃墜し損ねるとエリア15に戻されるため、非常に緊張感のあるプレイが要求されます。

8. 白き鋼鉄のX2

クリア後に現れる扉を進むと、ステージが高難度に再構成され、技を収集し直す必要が出てきます。これをクリアしなければ、本当のエンディングを見ることができません。

ZAPシステムの現在の状況

ZAPシステムは、一部のゲームでは依然として使用されているものの、その悪用例が多く報告されたため、アーケードゲームではあまり採用されなくなったことも事実です。プレイヤーにとっては挑戦的である一方、運営側は不公平なスコア稼ぎやプレイの繰り返しを防ぐ必要があったため、その使用は段々と制限されてきています。

このようにZAPシステムは、魅力的な挑戦となり得る一方で、プレイヤーにとっては戦略やスキルを求められる要素が強く、ゲーム全体の楽しさを左右する重要な要素であると言えるでしょう。

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