ZONE-00

ZONE-00：作品解説

『ZONE-00』（ゾーン ゼロゼロ）は、九条キヨによる日本の漫画作品で、複数の雑誌での連載を経て、現在はウェブコミック配信サイト『コミックNewtype』で展開されています。魔物と人間が共存する現代の東京を舞台に、薬物『ZONE-00』を巡る戦いが描かれます。2011年からはドラマCDが発売され、2019年にはミュージカル化もされました。

ストーリー

長きにわたる争いの後、魔物と人間は「和解」という形で平静を保っていました。しかし、東京では『ZONE-00』という謎の薬によって異常な魔物が増加し、その均衡が崩れ始めています。凶祓いの一族の当主である志萬安吾は、事態を収拾するために上京しますが、転校先の学校で出会った少年・九浄三郎との出会いが、彼を500年の時を越えた戦いへと巻き込んでいきます。

登場人物

主要人物

志萬安吾（しま あんご）
凶祓いの一族・志萬家の当主。金髪碧眼のハーフで、冷静沈着な性格。魔物と人間の狭間で苦悩しながらも、自らの「覚悟」を見出していきます。

九浄三郎（くじょう さぶろう）
伝説の魔物「悪鬼」浄阿弥が封じられた少年。ハイテンションで人懐っこい性格。自身の宿命と向き合いながら、安吾との友情を深めていきます。

雲母・ヴィクトリア・フォン・フランケンシュタイン（きらら - ）
ドイツ人の少女で、斬輪具人形技術者。フランケンシュタイン家の使命を背負い、安吾の花嫁候補として来日。当初は反発するも、次第に安吾と協力関係を築いていきます。

その他の登場人物

物語には、他にも個性豊かな魔物や人間が登場します。警察官の叢雲、情報屋の弁天、魔女の沖野真夜子や白百合姫など、様々な立場のキャラクターたちが、それぞれの思惑を持って物語を彩ります。

ZONE-00とは

ZONE-00は、物語の鍵となる謎の薬物です。人間を魔物に変える力を持つ一方、魔物にとっては禁断の記憶を呼び覚ます危険な代物でもあります。この薬を巡る陰謀が、物語を大きく動かしていきます。

ミュージカル

2019年には、『トワイライト・ミュージカル ZONE-00』としてミュージカル化されました。「満月」と「月食」の二部構成で、原作の魅力を舞台上で表現し、多くのファンを魅了しました。

作品の魅力

『ZONE-00』は、魔物と人間という普遍的なテーマを扱いながらも、独特の世界観と魅力的なキャラクターによって、多くの読者を惹きつけています。運命に翻弄される少年少女たちの葛藤や成長、そして絆を描いた物語は、読者の心を深く揺さぶります。

書誌情報

ゼロコミックス（ビブロス発行）版：全2巻
あすかコミックスDX（KADOKAWA）版：全20巻

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