Z/X IGNITION

TVアニメ『Z/X|Z_X IGNITION』解説

21世紀初頭、東京を含む世界各地に突如として「ブラックポイント」が出現。そこから、異世界「ゼクス」と呼ばれる存在が侵攻し、世界は混乱に陥りました。日本も例外ではなく、各地にブラックポイントが発生し、甚大な被害を受けました。しかし、神戸だけはブラックポイントから離れており、相対的な平穏を保っていました。

それから3年後、20XX年の12月24日、神戸に住む高校生、天王寺飛鳥は、謎の存在「竜の巫女」からカードデバイスを授かります。その夜、飛鳥は黒のゼクス使い・上柚木綾瀬と彼女のゼクス・ズィーガーが、白のゼクス・フィエリテを襲撃する場面を目撃します。飛鳥は、窮地に陥ったフィエリテをカードデバイスで救出し、パートナーとして共に戦うことになります。

その後、飛鳥は青のゼクス使い・各務原あづみとそのゼクス・リゲルと出会い、紆余曲折を経て友人となります。しかし、両親をゼクスに殺された御影藍那は、飛鳥たちがゼクス使いであることを知り絶望し、悪意の魔人マリスに狙われる身となります。

一方、福岡では赤のゼクス使い・黒崎神門と彼のゼクス・アレキサンダーが、他の地域への侵攻の準備を進めていました。神門とアレキサンダーを慕う倉敷世羅、緑のゼクス使い・青葉千歳とそのゼクス・龍膽も加わり、12月29日、赤の軍勢は博多港から神戸へと進軍を開始します。

主要登場人物

天王寺飛鳥 (てんのうじ あすか): 本作の主人公。17歳の高校生。高所恐怖症で「なんでこないなってもうたんや…」が口癖。フィエリテを救ったことでゼクス使いとなり、人間とゼクスの共存を願っています。

フィエリテ: 飛鳥のパートナーゼクス。白の世界に属する天使で、穏やかで天然な性格。白の世界を離れてきた事情に謎が多い。

上柚木綾瀬 (かみゆぎ あやせ): 天使を敵視するゼクス使い。両親を天使に殺された過去を持ち、復讐心に燃えています。黒のゼクス・ズィーガーと行動を共にします。

ズィーガー: 綾瀬のパートナーゼクス。黒の世界のプレデター。冷酷な性格でしたが、綾瀬と行動を共にするうちに変化していきます。

各務原あづみ (かがみはら あづみ): 不治の病を患い、青の世界と契約したゼクス使い。リゲルと行動を共にします。旺盛な食欲が特徴。

リゲル: あづみと行動を共にするゼクス。青の世界の戦闘少女。あづみを深く気遣っています。

青葉千歳 (あおば ちとせ): 元防衛隊員。龍膽とパートナーを組み、神門の軍勢に加わります。

龍膽 (りんどう): 千歳のパートナーゼクス。「刀の武人」と呼ばれ、高い戦闘能力を持ちます。

倉敷世羅 (くらしき せら): オリハルコンティラノと行動を共にする少女。神門の軍勢に加わります。

オリハルコンティラノ: 世羅のパートナーゼクス。巨大な恐竜型のゼクスで、優しい性格です。

黒崎神門 (くろさき みかど): 九州の防衛隊を掌握し、アレキサンダーと共に侵攻を企てます。

アレキサンダー: 神門のパートナーゼクス。「九大英雄」と呼ばれ、圧倒的な戦闘能力を持ちます。

御影藍那 (みかげ あいな): 飛鳥の同級生。両親をゼクスに殺された過去を持ち、ゼクスを恐れています。

他にも、竜の巫女、ミカエル、ガブリエル、ガムビエルなど、多くのキャラクターが登場し、物語を複雑に、そして魅力的に彩ります。

世界観と設定

本作では、ゼクスと呼ばれる様々な存在、そしてカードデバイス、結界といった独自の要素が物語を盛り上げます。ゼクスはそれぞれ異なる属性と個性を持つ存在であり、ゼクス使いはカードデバイスを通じてゼクスと連携して戦います。結界は天使が作り出す特殊な空間で、物語に重要な役割を果たします。

アニメスタッフ

監督は山口祐司、シリーズ構成は砂山蔵澄、キャラクターデザインは渡辺純子など、実力派スタッフが名を連ねています。アニメーション制作はテレコム・アニメーションフィルムが担当しています。

その他

2017年にはパチスロ化もされており、幅広いメディアミックス展開がなされています。アニメ『Z/X|Z_X IGNITION』は、迫力の戦闘シーンと個性豊かなキャラクター、そして謎に満ちた世界観が魅力の、見応えのある作品です。

もう一度検索