ILife

iLifeとは：Appleの統合ソフトウェア製品

iLifeは、かつてAppleが開発・販売していた統合ソフトウェア製品です。写真加工・管理のiPhoto、映像編集のiMovie、音楽制作のGarageBandという3つの主要アプリケーションで構成され、クリエイティブな作業をサポートしていました。かつてはMacに標準で付属していましたが、現在は個別のアプリケーションとして提供されています。

概要

iLifeは、元々iMovie、iTunes、iDVD（DVD制作ソフト）という3つの独立したプログラムから発展しました。当初はAppleのウェブサイトから自由にダウンロードできましたが、2003年1月に音楽制作ソフトGarageBandが追加され、「iLife」というパッケージソフトとして発売されました。

その後、iLifeは進化を続け、「iLife '06」ではホームページ作成ソフトiWebが追加されましたが、「iLife '08」からはiTunesが外され、さらに「iLife '11」ではiWebとiDVDも削除されました。現在では、App StoreでiPhoto、iMovie、GarageBandの3つを個別に購入できます。

2015年には、iPhotoに代わって「写真」アプリケーションが標準添付されるようになり、iPhotoはApp Storeから姿を消しました。

アプリケーション間の連携

iLifeに含まれるアプリケーションは、「スイート」として互いに連携するように設計されています。例えば、iMovieではiTunesの楽曲（GarageBandで作成した音楽も含む）をBGMとして追加したり、iPhotoの画像を挿入したりできます。また、iPhotoではスライドショーでiTunesの音楽を利用できます。GarageBandで作成した音楽は、iTunesに書き出すことが可能です。

歴史

2003年1月7日 - 「iLife」発売
2004年1月6日 - 「iLife '04」発売
2005年1月11日 - 「iLife '05」発売
2006年1月10日 - 「iLife '06」発売。Universal Binary化、iWebが追加
2007年8月7日 - 「iLife '08」発売
2009年1月29日 - 「iLife '09」発売
2010年10月21日 - 「iLife '11」発売
2011年1月6日 - Mac App Storeで「iLife '11」発売
2013年10月22日 - 「iLife '11」から無料アップグレード。64ビットサポート、iCloudとの統合

各アプリケーションの詳細

iPhoto

デジタル写真の取り込み、管理、編集、共有を行うための写真管理・編集ソフトです。写真の公開、CDへの書き込み、スライドショーの作成などが可能です。

iMovie

デジタルビデオを使った動画編集ソフトです。動画の切り貼り、エフェクトの追加などを簡単に行えます。FireWireやUSBを使った動画の取り込み、Flash MPEG-4カメラ、HDVビデオカメラ、AppleのiSightとの互換性があります。

GarageBand

音楽作成アプリケーションです。豊富なループ素材を利用して、簡単に音楽を作成できます。ソフトウェア音源や、ギターなどの楽器を録音することも可能です。

関連項目

Apple
macOS
iWork

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