KYOKUGEN

KYOKUGEN：大晦日を熱狂で彩るスポーツ特番

TBS系列で2011年から2017年まで、毎年大晦日に放送されていた大型スポーツ特番『KYOKUGEN（キョクゲン）』は、多くの視聴者を魅了した人気番組でした。当初は『ビートたけしの勝手にスポーツ国民栄誉SHOW』としてスタートし、後に『年またぎスポーツ祭り』の一環としてリニューアル。大晦日の風物詩として、年末のスポーツ界を締めくくる存在感を放っていました。

ボクシング中継とスタジオトークの融合

番組の最大の特徴は、ボクシングの世界タイトルマッチを生中継していた点です。試合会場とTBSのスタジオをマルチカメラで結び、試合の模様をリアルタイムで伝えながら、スタジオではビートたけしを総合司会に、爆笑問題、その年に活躍したトップアスリートらが出演。軽妙なトークでその年のスポーツ界を総括する様子は、視聴者にとって大きな楽しみでした。

さらに、番組独自の企画として、過去に因縁のあるスポーツ選手同士による夢の対決「ドリームマッチ」も展開。事前に収録されたものも含まれていましたが、普段は見られない組み合わせによる試合は、大きな話題を呼びました。出場選手には、井岡一翔選手をはじめ、サッカー日本代表、野球界のスター選手など、そうそうたるメンバーが名を連ねています。

時代の変化と番組の休止

2015年、2016年にはボクシングの試合会場に加え、格闘技興行の会場からの生中継も実施。さらに、2017年にはボクシング中継に加え、浅田真央選手の演技や井岡一翔選手の引退記者会見なども放送するなど、番組内容は年々進化を遂げていました。しかし、2018年以降は『SASUKE』のスペシャル番組とボクシング中継の放送を優先することになり、『KYOKUGEN』は休止となりました。

多彩な企画と豪華出演陣

番組には、数多くの著名なスポーツ選手が出演していました。2011年には井岡一翔選手、サッカー日本代表、三浦知良選手、中山雅史選手、室伏広治選手などが出演。2012年には井岡一翔選手、清原和博選手、桑田真澄選手など、各競技を代表するレジェンド級のアスリートが登場し番組を盛り上げました。

2013年には井岡一翔選手、田中将大選手、リオネル・メッシ選手、香川真司選手などが出演。2014年には井岡一翔選手、ジャン・ピエロ・ペレス選手、ネイマール選手、遠藤保仁選手、リオネル・メッシ選手、田中将大選手、前田健太選手など、世界のトップアスリートが出場しました。

2015年には魔裟斗選手、山本KID徳郁選手、井岡一翔選手、高山勝成選手などが出演。五郎丸歩選手、遠藤保仁選手、リオネル・メッシ選手、石川遼選手らもスタジオトークに参加しました。2016年には、井岡一翔選手、スタンプ・キャットニワット選手、魔裟斗選手、五味隆典選手などが出演し、リオデジャネイロオリンピック・パラリンピックメダリストもゲストとして登場しました。

2017年が最後の放送となり、大晦日の風物詩として多くの視聴者に惜しまれつつ幕を閉じました。

番組スタッフ

番組を支えたスタッフも、TBSをはじめ、極東電視台など多くの協力会社から参加。演出、プロデューサー、ディレクター、カメラマン、音声、照明、美術、技術など、多くのスタッフが番組制作に携わっていました。

視聴者の記憶に残る番組

『KYOKUGEN』は、大晦日の夜に、ボクシング中継とスタジオトーク、そして豪華ゲスト陣によるエンターテイメントを提供することで、多くの視聴者の記憶に残る番組となりました。その独特の雰囲気と、スポーツ界の1年を締めくくる盛り上がりは、多くのファンにとってかけがえのないものだったと言えるでしょう。

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