LUNKHEAD

LUNKHEAD：下北沢から発信する、地方色豊かなロックバンドの20年超

LUNKHEADは、1999年に愛媛県で結成された日本のロックバンドです。2000年代初頭から精力的にライブ活動を行い、下北沢のライブハウスシーンで頭角を現しました。

メンバーと個性

バンドの中核を担うのは、ボーカル＆ギターの小高芳太朗です。作詞作曲もほぼ全てを担当し、ナンバーガールやTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTからの影響を公言しています。早稲田大学理工学部卒業という経歴も持ち、その知性と感性が楽曲に反映されています。

ギター担当の山下壮は、HR/HMの影響を受けたギターソロが特徴です。ギブソン・レスポールを愛用する一方、初期のMVではフェンダー・ストラトキャスターを使用するなど、幅広い音楽性を持ち合わせています。

ベースの合田悟は、派手なファッションと卓越した演奏技術が魅力です。ライブではゴールドのスニーカーやシルバーのベルトを着用するなど、ステージ上でも存在感を放っています。

ドラムは、元ART-SCHOOLの櫻井雄一が務めています。サポートメンバーから正式メンバーとなり、独特の奏法でバンドの音に深みを与えています。元メンバーの石川龍は、バンド初期から2010年まで在籍し、小高とは異なる感性で楽曲制作にも貢献しました。

音楽性と活動

初期の楽曲は「生」や「孤独」といったテーマを衝動的に表現していましたが、活動が進むにつれて「青春」や「愛」といったテーマも取り入れるようになり、幅広い音楽性を持つようになりました。メンバーそれぞれの個性も反映され、ポップな曲からハードな曲まで、多様な楽曲を制作しています。

デビューミニアルバム『影と煙草と僕と青』は詩人中原中也の作品からインスピレーションを得ており、バンドの繊細な感性を示しています。

LUNKHEADは、下北沢系アーティストとして知られており、多くのバンドとの交流があります。つばきやUNDER THE COUNTERなど、同世代のバンドとの共演も多く、音楽シーンで積極的に活動しています。さらに、L'Arc〜en〜Cielのkenなど、他アーティストからの評価も高いです。

愛媛との深い繋がり

櫻井を除くメンバー全員が愛媛県出身ということもあり、地元愛媛を強く意識した活動も展開しています。楽曲に地元の地名を盛り込んだり、愛媛弁を使用したり、地元でのフリーライブを開催するなど、地方色豊かな活動がLUNKHEADの特徴となっています。

20周年を機に迎えた転換期

2019年、結成20周年を迎えたLUNKHEADは、ツアーの動員数が低迷し、バンドの存続に関わる危機に直面しました。しかし、サブスクリプション解禁やライブ中の撮影許可など、新たな試みに挑戦し、危機を乗り越え、活動を継続しています。

結び

LUNKHEADは、地元愛媛を拠点としながらも、下北沢のライブハウスシーンで培った経験と、独自の音楽性を武器に、活動を続けているバンドです。メンバーの個性と、多様な楽曲、そして地元愛媛への強い思いが融合した、独特の世界観を持つLUNKHEADに、今後も注目が集まります。

沿革（抜粋）

1999年：愛媛県で結成。
2003年：ミニアルバム『影と煙草と僕と青』でデビュー。
2004年：「白い声」でメジャーデビュー。
2009年：ドラマー石川龍脱退。
2010年：元ART-SCHOOLの櫻井雄一が正式メンバーとなる。
2019年：結成20周年。ツアーの動員低迷という危機を乗り越え、活動を継続。
* 2023年現在も精力的に活動を継続中。

もう一度検索