羊文学の
スタジオ・アルバム『POWERS』は
2020年12月9日にF.C.L.S.からリリースされ、彼らのメジャー・デビュー作品となりました。このアルバムは、
2018年に発表された『若者たちへ』以来、彼らにとって2作目のスタジオアルバムであり、CD作品としては
2020年2月にリリースされたEP『ざわめき』から約10ヶ月ぶりの新作となります。
アルバムタイトルの『POWERS』は、ボーカル・ギターを担当する塩塚モエカが考案しました。彼女はインタビューで、「収録曲それぞれに強いストーリーやカラーを感じ、パワーが詰まっているように思えたため、このタイトルにしようと考えました。魔法の力を表現する時には、『POWERS』が複数形になることも知り、お守りや拠り所になるアルバムを目指していたので、この名前がぴったりでした」と述べています。
収録内容
このアルバムには、CD専用のシークレットトラックが含まれ、13曲目に『ざわめき』に収録されている「人間だった」のアコースティックバージョンが収められています。また、初回限定盤には、
2020年8月にオンラインで開催されたツアー「優しさについて」からのライブ映像が収められたDVDが付属しています。この映像には、各公演から選ばれた3曲ずつ、合計9曲が含まれています。
収録曲の詳細
アルバムには以下のような楽曲が収録されています:
2020年8月19日にリリースされた配信シングル『砂漠のきみへ/Girls』に収録されており、
YouTubeドラマ『DISTORTION GIRL』の主題歌でもあります。塩塚自身が出演していることでも話題となりました。
NHK・Eテレの番組『
NHK for School』内音楽コーナーで放送された「ほうかごソングス」に提供した楽曲と同じ歌詞が使われています。
小説をテーマにした投稿サイト「monogatary.com」で開催された
羊文学賞のテーマ曲です。
同じく配信シングル『砂漠のきみへ/Girls』に収録されている楽曲です。
インディーズ時代から存在する
クリスマスソングで、読みは「いちきゅうきゅうきゅう」です。
2018年には配信限定、
2019年にはCDとしてリリースされ、2023年には
YouTubeチャンネル「
THE FIRST TAKE」でパフォーマンスされています。
2022年に「
THE FIRST TAKE」で演奏された楽曲です。
このアルバム『POWERS』は、
羊文学が個々の曲に込めたストーリーやメッセージを聞き手に届ける力強い作品であり、ファンだけでなく新たに彼らを知る人々にも深い印象を与える内容となっています。