Rockchip

Rockchip（瑞芯微電子有限公司）について

Rockchip（瑞芯微電子有限公司）は、中華人民共和国に本社を置く半導体メーカーであり、特にモバイルエンターテインメント関連の電子機器に対応したマイクロプロセッサの設計を手掛けています。同社は、スマートフォン、タブレット、電子書籍、ウェブTVボックス、個人用ビデオ機器、MP3プレーヤーといった製品向けにRockchipブランドのプロセッサシリーズを展開しています。

主な製品群

Rockchipは、ARMアーキテクチャを基本に多様なプロダクトラインを持っており、その中でも幾つかの主要なシリーズが存在します。

RK26xxシリーズ

RK26xxシリーズは、300MHzから640MHzの範囲で動作するプロセッサを提供し、特に低コストのMP3/MP4デコードにおいて優れた性能を発揮します。例えば、RK2616やRK2618はそれぞれ最大300MHzで動作し、RK2619は最大640MHzに達します。このシリーズは、コストを抑えながらも効率的な動作を実現しています。

RK27xxシリーズ

RK27xxシリーズは、Rockchipの知名度を高めるきっかけとなったシリーズで、RK2718とRK2738が特に代表的です。これらはARM9アーキテクチャを採用し、MP3/MP4データを効率的にデコードする性能があり、多くの低価格製品に使用されています。

RK28xxシリーズ

ARM9をベースとしたRK28xxシリーズでは、RK2806からRK2818までのチップが存在し、最高性能は640MHzに達します。このシリーズも多様なエンターテインメント機器向けに設計されています。

RK29xxシリーズ

Cortex A8アーキテクチャに基づくRK29xxシリーズは、2011年のCESで初めて発表され、RK2918は特に注目のモデルです。RK2918はWebM VP8のハードウェアデコードが可能な初のチップで、様々なコーデックに対応しながらも高い処理能力を備えています。これにより、1080pでのH.264のデコードやエンコードが実現します。

RK30xxシリーズ

RK30xxシリーズは、デュアルコアのCortex-A9プロセッサを搭載し、高性能な動画処理能力を誇っています。RK3066においては、最大1.6GHzの動作を可能とし、様々な形式の1080p動画のデコードに対応しています。

RK31xxシリーズからRK32xxシリーズ

RK31xxシリーズは、28nmプロセスでの製造が特徴で、RK3188は特にモバイルデバイスにおいて高いパフォーマンスを誇ります。一方、RK32xxシリーズにおいては、RK3288が注目されており、これもまた高性能のCortex-A17プロセッサを採用した製品です。

RK3399（OP1）

最終的に、RK3399は、ARMが発表した最新技術を結集した製品であり、6つの64ビットCPUを搭載し、Chromebook向けの利用が想定されています。さまざまな用途に柔軟性を持たせ、デジタル化が進んだ現代社会において多彩なニーズに応えています。

まとめ

Rockchipは、その多様なプロセッサラインアップを通じて、エンターテインメント機器からスマートフォン、タブレットに至るまで幅広い電子機器に対応したソリューションを提供しています。今後もさらなる技術革新に期待が高まります。

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