Syndrome

Syndrome (シンドローム) - 刹那に咲いたヴィジュアル系の華

Syndromeは、ヴィジュアル系レーベルMatinaの代表であったKISAKIが、MIRAGE解散直後の1999年に結成したロックバンドです。活動期間は約3年と短いながらも、その音楽性と個性的なメンバー構成で、当時のヴィジュアル系シーンに大きなインパクトを与えました。

バンドの変遷と音楽性

Syndromeは、大きく分けて第一期と第二期に分けられます。2000年から2001年前半にかけての第一期は、龍夜がボーカルを務め、初期衝動的な激しいサウンドが特徴でした。その後、浅葱がボーカルとして加入した第二期では、より耽美的な世界観と、メロディアスな楽曲へと音楽性が変化しました。

2002年4月には川崎CLUB CITTA'、8月には日本青年館でワンマンライブを開催するなど、人気絶頂期を迎えます。しかし、同年9月には突然の無期限活動停止が発表され、同年11月をもって惜しまれつつも活動を終了しました。リーダーであったKISAKIの椎間板ヘルニアの発症も、活動終了に影響を与えたと言われています。

メンバーと結成秘話

バンド結成のきっかけは、KISAKIがMIRAGE解散後、新たなバンドの構想を練っていたことに始まります。KISAKIは、ライブパフォーマンスに魅力を感じていたCRESCENTの龍夜を誘い、メンバーに引き入れました。その後、以前からKISAKIと交流のあったLAYBIALのRuiza、紫音に加え、龍夜のバンドのギタリストであったKenが加入を熱望し、2000年1月にSyndromeが結成されました。

インディーズシーンを席巻した活動

Syndromeは、結成直後から精力的な活動を展開しました。デモテープ「SEXUAL」の発売に先駆け、CD「兎と羊」を全国のインディーズショップで無料配布。これは当時としては異例のプロモーションであり、大きな話題を呼びました。その後も、ライブ活動や音源リリースを重ね、インディーズシーンで確固たる地位を築き上げました。

解散後、それぞれの道へ

短い活動期間ではありましたが、Syndromeのメンバーは、解散後もそれぞれの道で音楽活動を続けています。KISAKIはUNDER CODE PRODUCTIONを設立し、Phantasmagoriaなどのバンドで活躍。龍夜は天邪鬼、ELECTNINE、ネオロジで活動。Kenはメリーに加入。浅葱、SIN、RuizaはDを結成しました。紫音はShelly Trip Realize〜TINCに加入。

ディスコグラフィー (一部)

デモテープ
SEXUAL
Vogue
De≠Light
存在理由～raison d'etre～

シングル
兎と羊
涙ノ下弦…
fiction
Nostalgia
…if ～reflect yourselves～
Megaromania
小夜時雨

ミニアルバム
蘇生
CORE～黒夜現～
CORE～白昼夢～

主な主催イベント

PSYNICAL WALTZ 第一夜 (2000年8月29日 神戸チキンジョージ)
* PSYNICAL WALTZ 第九夜 FINAL (2002年8月10日 ON AIR OSAKA)

Syndromeは、短い活動期間の中で、ヴィジュアル系シーンに鮮烈な印象を残したバンドです。その音楽性と、メンバーたちの個性は、今もなお多くのファンを魅了し続けています。

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