Tricot

tricot（トリコ）

日本の4人組ロックバンドであるtricotは、独特な音楽スタイルと迫力あるライブパフォーマンスで知られています。2010年に中嶋イッキュウ、キダ モティフォ、ヒロミ・ヒロヒロの3人によって結成され、その後ドラムの吉田雄介が正式に加入する形でバンドは完成しました。メンバー間の信頼関係から生まれる楽曲は、聴く者を魅了し続けています。

結成の背景

tricotの創設メンバーである中嶋とキダは、高校の軽音楽部で知り合いましたが、その当時は一緒にバンドを組むことがありませんでした。卒業後、中嶋は他のバンドに参加していたものの、彼のバンドが解散し、次第に印象的な音楽の作り方を見出すようになります。中嶋が再びキダに声をかけ、彼とベースのヒロヒロを交えた3人でtricotの活動が始まります。

ドラマーには当初、複数のサポートメンバーが試みられましたが、最終的にMyspaceでtricotの音源に触れたkomaki♂が志願して加入しました。その結果として、彼の才能に基づくバンドサウンドが確立されました。バンド名は、初期メンバーの間で意味を深く考えずに付けられたもので、日本語で「編み物」を意味します。

音楽スタイル

tricotの音楽は、マスロックと呼ばれるジャンルに属し、リズミカルで変拍子を駆使したサウンドが特徴です。これにより、楽曲展開の予測が困難な独特の雰囲気が生まれています。また、メロディには明るいJ-POPの要素が盛り込まれており、聴く者を飽きさせることがありません。メンバーはナンバーガールやtoeといったアーティストに影響を受けており、彼らのスタイルに基づく音楽性が見受けられます。

楽曲制作

作曲はメンバー全員で行い、特に作詞とメロディ作りは中嶋が中心となっています。曲作りのスタイルは、スタジオでみんなでセッションを行う方法が取られており、キダが持参したギターフレーズをもとに形作られます。歌詞に関しては、中嶋が事前に準備していることもあれば、曲を作った後に書く場合もあります。そのため、tricotの楽曲にはポップで中毒性の高い要素が融合し、様々なリスナーを魅了しています。

メンバー紹介

バンドのメンバーは、個々に多彩な背景を持っています。中嶋イッキュウはボーカル・ギターを担当し、自身でも歌詞を執筆しています。彼は学生時代から様々なジャンルの音楽を経験し、独自のスタイルを確立しました。キダ モティフォはギター・コーラス担当で、彼自身のオリジナルギターを使用し、力強い演奏を披露します。ヒロミ・ヒロヒロはベースを担い、独特のリズム感でバンドのサウンドを支えています。そして、ドラム担当の吉田雄介は、他のバンドでの経験を生かしながら、tricotのリズムを固める重要な役割を果たしています。

活動の展開

tricotは、日本国内だけでなく、海外でも多くの音楽イベントに出演し、その存在感を示しています。特に、イギリスの音楽雑誌やラジオでの紹介をきっかけに、国外での評価が高まりました。また、プライベートレーベル「8902 RECORDS」を設立し、メジャーデビューを果たすことで、さらなる音楽活動の拡大を目指しています。

まとめ

tricotは、独自の音楽スタイルとライブパフォーマンスを通じて、日本の音楽シーンに新たな風を吹き込んでいます。彼らの楽曲やパフォーマンスは、聴く者の心に強く響き、これからの活動から目が離せません。

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